
何かと改悪ばかりが目立つキャッシュレス決済サービス。
- 2021年2月~
- Kyash Card:1%→0.2%
- 2021年4月~
- 楽天ゴールドカード:楽天市場でのポイント還元率+2%→SPU対象外
- 2021年5月~
- VISA LINE Payクレジットカード:3%→2%
- LINE Pay:マイランクに応じて最高3%→マイランク廃止で一律0.5%
もともとポイント還元率の改定が予告されていたVISA LINE Payクレジットカードを除き、突然の改悪でした。
こんなに続くものかと驚くばかりです。

2020年にVISA LINE Payクレジットカードに誕生して以降、2021年4月までは多くの人にとって3%ポイント還元のVISA LINE Payクレジットカードがメインのキャッシュレス決済方法の最適解だったのではないでしょうか。
2021年5月~VISA LINE Payクレジットカードのポイント還元率が3%から2%になり、このままVISA LINE Payクレジットカードを使い続けた方が良いのか。

私もキャッシュレス決済の最適解に注目していて情報収集してはブログを通して発信してきました。
直近までは「セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード」のQUICPay支払いで得られる3%相当のポイント還元が最有力と考えていました。

ところが、2021年4月13日に突如、とあるキャッシュレス決済サービスがインパクトがあるキャッシュバックキャンペーンを開始しました。
トヨタが提供するスマホ決済アプリ「TOYOTA Wallet」です。

正直に言って、TOYOTA Walletは完全にノーマークでした。
こちらのブログ記事では、
- TOYOTA Walletとは?
- TOYOTA Walletのキャッシュバックキャンペーン
- TOYOTA Walletを活用したポイント還元率アップ法
について、書きまとめたいと思います。
タイトルにも書いた通り、あのKyashにも光明が見えたかもしれません。
普段の支払いで自然と節約ができる仕組みに興味がある方にとって、何かしら気付きを与えられたら嬉しいです。
TOYOTA Walletとは?
まず、私がそうだったようにTOYOTA Walletに馴染みの無い人がいるかもしれませんので、TOYOTA Walletのサービス概要について簡単に触れます。
ご存知の人は読み飛ばしてください。
TOYOTA Walletとは、その名の通り、トヨタ自動車をはじめとするグループ3社が2019年11月にスタートした、スマート決済アプリです。

1つの決済アプリに複数の決済方法を搭載しているのが特徴。
- 事前チャージ型:iD/Mastercard
- 後払い型:TS CUBIC Pay
- 即時引落し型:銀行Pay
「楽天ペイ」アプリを利用している人は、アプリ内で楽天カードや楽天キャッシュでコード・QRコード決済ができるため、イメージが付きやすいでしょう。
今回は、キャンペーン対象で事前チャージ型の「iD/Mastercard」に絞って説明します。

プリペイド型電子マネー「TOYOTA Wallet残高」に事前チャージするところから始まります。
交通系ICカードの「Suica」や「PASMO」をイメージいただけると大丈夫かと思います。

TOYOTA Wallet残高で支払えるのは、iDやMastercardの加盟店です。
TOYOTA Wallet残高への事前チャージ方法は、楽天カードやKyash Cardを含む3Dセキュアに対応したクレジットカードや、銀行口座からになります。
残念ながら、TOYOTA Walletには、指定金額を下回ると自動的に残高チャージされるオートチャージ機能がありません。そのため、都度、手動でチャージする必要があります。
TOYOTA Walletのキャッシュバックキャンペーン
2021年4月のブログ記事執筆時点において、TOYOTA Walletでは、2つのキャッシュバックキャンペーンが開催中です。
毎日毎回1.5%キャッシュバックキャンペーン

2021年4月13日からスタートしたのが「毎日毎回1.5%キャッシュバック」キャンペーン。
今回、TOYOTA Walletに着目した最大のきっかけです。
TOYOTA Walletでの支払いに、後日、支払額の1.5%のTOYOTA Wallet残高をキャッシュバックするというものです。

キャッシュバック額の判定タイミングは、公式サイトを見ると1ヶ月間の利用金額合計と受け取れるし、TOYOTA Walletの利用履歴を見るTOYOTA Walletでの支払い毎のようにも受け取れます。

どちらにしろ小数第一位以下は切り捨てです。
当月分の支払いに対して翌月10日以降にTOYOTA Wallet残高がキャッシュバックされるそうです。
初回特典:TOYOTA Wallet残高(チャージ方法)の設定でTOYOTA Wallet残高1,000円分プレゼント

- 「TOYOTA Wallet」アプリのダウンロード
- アカウント設定
- チャージ方法を設定
- (チャージ方法がクレジットカードの場合は)500円以上のチャージ
をするだけで、初回特典としてTOYOTA Wallet残高1,000円分がチャージされます。

私は「TOYOTA Wallet」アプリダウンロード直後、アカウントを設定して、チャージ方法を手持ちのKyash Cardに設定して、500円をチャージしました。
Kyash Cardのポイント還元も500円毎ですしね。

操作後、即時、チャージした500円と初回特典の1,000円を合算した1,500円分のTOYOTA Wallet残高がアプリ上に表示されました。

TOYOTA Walletを活用したポイント還元率アップ法
ここからポイント還元率アップの活用法です。
先に紹介したキャッシュバックキャンペーンのうち「毎日毎回1.5%キャッシュバックキャンペーン」を活用します。
端数カット無しの3.7%ポイント還元
を目指します。
なんと、2021年4月まで3%ポイント還元だったVISA LINE Payクレジットカードを余裕超え。
しかも、支払いの都度ポイント付与判定されて、100円未満部分の端数カットが発生するVISA LINE Payクレジットカードに対して、端数無し。
オフライン(街での買い物)での支払いにおいては最強だと思います。
冒頭に断り書きした通り、あくまで「TOYOTA Wallet」アプリ上で「付与予定のTOYOTA Wallet残高」を確認した時点における情報です。
実際に付与されるかどうかが分かるのは2021年5月10日以降になります。
(NGであれば「端数カットありの3.7%ポイント還元」です)

一方、(楽天等の特定経済圏を除く)オンライン決済や自動引き落としの最適解は、最大5ヶ月間10%還元(条件や上限あり)のセゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードかな。
還元上限を超えた時や、セゾンパールデジタルのキャンペーン期間以降の通常時は、引き続きVISA LINE Payクレジットカード。
2021年5月から3%→2%へ改悪されても、私の中で最強は崩れません。
端数カット無しの3.7%ポイント還元の爆誕?
端数カット無し、つまり、支払った料金をまるまるポイント還元対象としつつ、3.7%の還元が得られる方法とは。
文字に起こしてみると少々複雑です。
楽天カード2%+Kyash Card0.2%+TOYOTA Wallet1.5%+モバイルSuica0%(端数カット無し適用)=端数カット無しの3.7%
楽天市場で2万円買い物した月に、楽天カードにリンク(自動入金)設定したKyash CardからTOYOTA Walletへ5万円をチャージ

- 楽天カード:5万円チャージで楽天スーパーポイント1,000ポイント(還元率2%)
- Kyash Card:5万円チャージでKyashポイント100ポイント(還元率0.2%)
楽天市場で2万円以上の買い物をした月に、街での楽天カード利用におけるポイント還元率が2%になるキャンペーンを利用します。

Kyash Cardへの入金もポイント還元対象です。
2%の内訳は、通常ポイント1%+特典の期間限定ポイント1%。
特典のポイント付与上限は1,000ポイントまで。
Kyashへ10万円分の入金までという計算になります。

楽天カードからKyash Cardへ指定額を都度入金できないことから、Kyashで支払う際に残高が不足していたら予め設定しておいたカードから自動入金されるリンク機能を利用します。
一度リンク設定しておけばKyash上で操作は必要ありません。
TOYOTA Walletのチャージ方法にKyash Cardを登録まで終わらせておくとチャージまでの事前準備は完了。
あとは、楽天市場で2万円以上の買い物をした月に5万円をTOYOTA Walletへチャージするだけです。

TOYOTA Walletへのチャージ金額を5万円としたのは、Kyash Cardのポイント付与上限が月5万円の買い物分までだから。
月5万円を超えてチャージしても、その超えた分はポイント付与されません。
とは言え、Kyashを経由することで還元されるのは0.2%ですからね。
月5万円を気にしなくても良いかもしれません。

もし、Kyash→TOYOTA Walletのポイント付与が塞がれたら、直接、楽天カードからチャージすれば良いだけ。
0.2%悪化しますが、それでも端数カット無しの3.5%ポイント還元。
最大還元となる月5万円の上限も気にしなくて良くなるので、逆に使い勝手が改善するかもしれません。
私の中でKyash Cardは5年後に発行手数料900円を払ってまで更新することはない運命なので、長くてもそれまでです。
TOYOTA WalletからモバイルSuicaへ手動チャージ

- TOYOTA Wallet:5万円チャージでTOYOTA Wallet残高750円分(還元率1.5%)
これまでの行程を経ると今回のキャッシュバックキャンペーンで、TOYOTA Wallet残高からiDで支払っうと3.7%ポイント還元に。
但し、もうひと手間加えると、ポイント付与対象とならない端数をカットして利用金額に対してまるまる3.7%の還元を得られ、汎用性も増します。
そのもうひと手間が、モバイルSuicaへのチャージです。

先にTOYOTA Walletへチャージした5万円分をモバイルSuicaへ一気にチャージしたいところ。
しかし、モバイルSuicaにチャージできるのは残高2万円まで。
オートチャージすることもできないため、残高不足と上限残高2万円を気にしつつ、必要に応じてチャージしなければなりません。

これでSuicaが使えるお店で3.7%還元になるだけでなく、電車やバス移動でもその恩恵を受けることができるようになります。
モバイルSuicaでJR東日本に乗ると最大5.7%ポイント還元

これはTOYOTA Walletだからという特別な話ではないですが、JR東日本の鉄道に乗ると「在来線乗車ポイント」が、50円ごとにJREポイントが1ポイント貯まります。
ポイント還元率に換算すると2%。

仮に紹介したようなTOYOTA Wallet経由でチャージしたモバイルSuicaでJR東日本の鉄道を利用すると、3.7%ポイント還元に2%が加わって最大5.7%に。
3.7%もそうですが、5.7%なんて見たことが無い笑
楽天カード2%+Kyash Card0.2%+TOYOTA Wallet1.5%+モバイルSuica0%+在来線乗車2%=5.7%
ただ、このことが理由で、私がおでかけする際にJR東日本を優先して利用することはありません。
少し遠回りしたり、乗り換えたりするの、時間単価に合いませんからね。
これまで通り、Googleマップの最適ルートで示された交通手段で移動するつもりです。
ネックはチャージ残高上限
今回のポイント還元率アップ法においてネックになってくるのが、TOYOTA WalletとモバイルSuica両社のチャージ残高上限。
- TOYOTA Wallet:5万円
- モバイルSuica:2万円
何も気にせず毎月のようにKyash Cardから5万円をTOYOTA WalletへチャージすればOKという話ではありません。
TOYOTA Walletのチャージ残高上限5万円を意識しなければいけません。
Kyash Cardのポイント還元対象の5万円を月中にきっちりチャージしたいかもしれませんが、そこはTOYOTA WalletとモバイルSuicaのチャージ残高上限までの範囲で割り切りましょう。
本来は節約が目的のはず。
決して満額の5万円チャージが目的化しないように。
VISA LINE PayクレジットカードからKyashやTOYOTA Walletへのチャージは?
2022年4月までは2%ポイント還元のVISA LINE Payクレジットカード。
2%ポイント還元が楽天市場で2万買い物をした月に限られる楽天カードからではなく、VISA LINE PayクレジットカードからKyashやTOYOTA Walletにチャージした方が良いんじゃないの?と考えられた方も多いのでは。
私もそうでした。

しかし、残念ながら、VISA LINE PayクレジットカードからKyashやTOYOTA Walletへチャージできても、VISA LINE Payクレジットカードのポイント還元対象とならない(LINEポイントは貯まらない)んです。
ということで、VISA LINE Payクレジットカードからのチャージは見送りです。
将来的に、楽天カードやKyashも、他プリペイドサービスへのチャージはポイント還元対象から外してくるかもしれませんね。
今だけのお得な期間と認識しておく方が程良い距離感かも。
TOYOTA Walletから楽天Edyへ都度チャージは?

楽天経済圏を活用している人にとって、TOYOTA Walletから楽天Edyへチャージできないかも気になるのではないでしょうか。
まず、TOYOTA Walletの「ご利用上の注意」で利用できないサービスとして明確に「楽天Edy」と書かれているのが気になります。

また、楽天Edyへのチャージ元にするため、TOYOTA Walletを楽天会員のクレジットカード情報として追加するのもグレーのようです。
楽天会員情報管理の「クレジットカード情報の追加」ページにおいて「ご本人様名義のみ有効。」と書かれているのが気になります。
TOYOTA Walletのカード名義人は「TOYOTAWALLET MEMBER」ですからね。
万一、規約違反認定されて、楽天サービス利用に支障が出るようなことがあったら。。
楽天経済圏で生きている私にとってはリスクが大きそうです。

しかし、SNS上での情報では、楽天Edyにもチャージができ、かつ、TOYOTA Walletのキャッシュバック対象となったとの報告が!
4.2%ポイント還元を誇る、2021年最強のキャッシュレス決済が誕生してしまいました。
楽天カード2%+Kyash Card0.2%+TOYOTA Wallet1.5%+楽天Edy0.5%=4.2%
4.2%という最大還元を目指したいところですが、私は楽天Edyへのチャージを見送り、他の人にすすめることも控えることにしました。
まぁ、TOYOTA Walletの「ご利用上の注意」の中で「モバイルSuica」は明確に名指しされてないだけで、「各種プリペイド・電子マネーの購入・チャージ代金の支払い」と書いてあるので微妙に感じますが、、いつ塞がれてもおかくしないという向き合い方が良いかもしれませんね。
チャージが面倒なら3%還元のセゾンパールアメックスが最適解

2021年4月までは何も考えずVISA LINE Payクレジットカードで支払っておけば3%ポイント還元されてたんですが、2021年5月からはそう簡単に到達しないことになりました。
- 楽天市場で2万円買い物した月に、楽天カードにリンク(自動入金)設定したKyash CardからTOYOTA Walletへ5万円をチャージ
- TOYOTA WalletからモバイルSuicaまたは楽天Edyへ手動チャージ
- モバイルSuicaでの支払いで3.7%還元(端数カット無し)
- 楽天Edyでの支払いで4.2%還元(楽天Edy0.5%分のみ端数カット有り)※個人的におすすめしません
一連の流れを経験して私にとってはそれ程手間では無いと感じていますが、VISA LINE Payクレジットカード超えの3.7%ポイント還元を期待できるとは言え、面倒に感じる人は面倒ですよね。

そんな人の最適解の一つとして、セゾンパールアメックスのQUICKPay利用を推したいと思います。
最大3%相当の永久不滅ポイントが還元されます。
セゾンパールアメックスのデジタルカードを発行して、あとはQUICKPayで支払うだけ。
- セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードのメリットの確認
- 新規入会特典の確認
ができます。

私も、TOYOTA Walletの残高不足の時のために、セゾンパールアメックスのデジタルカードを発行しました。街での買い物、外食では、常に3%以上のポイント還元が期待できる安心感が増しました。
セゾンパールアメックスの3%相当のポイント還元も、TOYOTA Walletの1.5%キャッシュバックもキャンペーン。
いつか終わる特別期間という認識した上で、生活へ上手に取り入れるのが節約のコツだと思います。
コメント
いつも参考にしております。
ところでTOYOTA Walletの本人認証についてですが、対応していますよ。
https://faq.toyota-wallet.com/faq/show/458
https://faq.toyota-wallet.com/faq/show/689
ありゃんりゃさん、貴重な情報を提供いただきありがとうございます!
本人認証用としてパスワードを設定した記憶が無く、加えて調査不足でした。
完全に思い込みです。
記事も訂正します。
こんにちは、kyashについて検索していてたどり着きました。
先程こちらの記事を見て、早速TOYOTA walletをDLし、kyash visa cardより500円チャージしてみたのですが、kyashポイントが付与されていなかったです。もしかしたら変更になっているかと思い…念の為ご報告です。
なかもずさん、コメントいただきありがとうございます!
しばらくチャージしていなかったため、コメントを拝見してすぐに試してみました。
私の場合、TOYOTA Walletへのチャージに対してKyashポイントが獲得予定になっていることを確認できました。
なかもずさんの場合、どうしてでしょうね。。
念のため確定するまで待ちたいと思います。
もし、獲得予定となったもののポイントが付与されなければ記事を訂正します。