
楽天プレミアムカードとは

楽天プレミアムカードは、楽天カードのアップグレード版。
楽天経済圏のサービスをお得に利用できる楽天カードのメリットに加えて、楽天プレミアムカードならではのワンランク上の特典が盛り込まれています。
11,000円
※「ダイヤモンド会員だから」といった会員ランクによる年会費割引はありません
550円
楽天プレミアムカードを持ちたいと考えている人は、プレミアムカード保有のステータスより、実用性を優先しているのではないでしょうか。
これまで通常の楽天カードや楽天ゴールドカードを利用してきた人は、一度くらいは楽天プレミアムカードへの切り替えを考えたことはありませんか?
楽天ゴールドカードを持っていた私もそうでした。

2021年4月からの楽天ゴールドカードのサービスが改定(改悪)が発表されたことを受けて、再び楽天プレミアムカードについて考える機会がありました。

果たして年会費11,000円を支払う程のメリットがあるのか。
節約ブログやクレジットカード比較サイトで語られている「年間55万円」は、真の損益分岐点と言えるのか、節約家の視点で切り込んでみたいと思います。
楽天カードプレミアムカードのメリット
まずは楽天カード公式サイトにも書かれている特典メリットからおさらいです。
- 海外空港ラウンジサービス「プライオリティ・パス」
- トラベルデスク
- 国内旅行/海外旅行損害保険
- SPU
- 選べるサービス
- お誕生月サービス

楽天カード公式サイトで紹介されている順に記載しましたが、プライオリティパス推しなんですね。
海外空港ラウンジサービス「プライオリティ・パス」

楽天プレミアムカードに付帯するプライオリティパスは、ラウンジ利用毎の料金がかからないプレステージ。
プレステージのプライオリティパス自体、年会費が399ドルするため、楽天プレミアムカードの年会費の4倍くらい。
プライオリティパスとは別に、国内空港ラウンジの利用も無料です。

確かに国内外問わず旅行や出張が多い人にとっては、空港での待ち時間を「お得に」「快適に」過ごせて、メリットが大きそうです。
トラベルデスクと国内旅行/海外旅行損害保険

国内外の旅行はサポート体制が厚め。
世界の各地の現地デスクのサポートが得られるようです(有償の場合あり)
また、損害保険保険を国内と海外ともに最大5,000万円の損害保険が付帯。
ここまでが国内外旅行利用におけるメリット。
しかし、楽天プレミアムカードの利用を検討するほとんどの人は、それらのメリットよりも、楽天市場での買い物をお得にできないかに着眼してそうな気がします。

頻繁に海外出張や海外旅行に行く人は楽天ポイントではなくマイルを貯めてるイメージです。
楽天市場での買い物が前提で、年会費11,000円払ってでも楽天プレミアムカードの方がお得か、年会費無料の楽天カードがお得か。
多くの人がこの判断基準で検討していると思います。
SPU(スーパーポイントアッププログラム)

楽天市場での買い物で楽天プレミアムカードで決済すると、ポイント還元率が2%アップします。

2021年4月からは楽天ゴールドカードのSPUが撤廃されるため、楽天プレミアムカード特有のメリットとなりました。

いわゆる「楽天プレミアムカードは、楽天市場での年間55万円の買い物が損益分岐点」と言われるのは、このポイント還元率2%アップで年会費11,000円をペイできるライン(年会費無料の楽天カードよりお得になるライン)が年間55万円だからです。

ここではあくまで一般的に言われている損益分岐点についての言及にとどめました。後ほど深堀りします。
尚、2%は期間限定ポイントで、獲得上限は月間15,000ポイント。
月間75万円までの買い物がポイント還元対象という計算になります。
選べるサービス(選択式ポイント優待サービス)

自身のライフスタイルに合わせてポイント優待サービスを選べる特典です。
下記3つのコースから選びます。
- 楽天市場コース
- トラベルコース
- エンタメコース
楽天市場コースは、毎週火曜と木曜に楽天市場で買い物をすると、SPUに加えてさらに1%のポイント還元が得られます。
トラベルコースは、楽天トラベルでのクレジット決済でポイント還元率1%アップと、手荷物宅配サービス(年2回/所定の空港のみ)
エンタメコースは、Rakuten TVと楽天ブックスでのクレジット決済でポイント還元率1%アップ。
選べるサービスで得られるポイントは、3コースともに通常ポイントで、獲得上限は月間10,000ポイント。
月間50万円までの買い物が対象という計算になります。

楽天プレミアムカードの発行を検討するほとんどの人が楽天市場での買い物のポイントアップ目的かと思いますので、必然的に「楽天市場コース」を選ぶんじゃないかなぁと思います。
お誕生月サービス

誕生月に楽天市場や楽天ブックスで買い物をすると、SPUや選べるサービスに加えて1%のポイント還元が得られるサービスです。
選べるサービスと同じく、獲得上限は月間10,000ポイント。
こちらも月間50万円までの買い物が対象という計算になります。
楽天証券は下位ランクの楽天カードと同様の特典
尚、楽天証券において、楽天プレミアムカードを保有していることで、通常の楽天カードや楽天ゴールドカードでは得られない特別な特典があるわけではありません。
通常の楽天カードや楽天ゴールドカードと同じく、
- 月の積立金額50,000円までクレジット決済で積立可能
- 他のお買い物金額と合算してカード利用金額の1%の楽天ポイント獲得
という共通メリットになります。
下位ランクの楽天カードと同じとは言え、つみたてNISAや一般NISAで楽天プレミアムカードの投資信託積立は使わない手は無いと思います。
楽天プレミアムカードの損益分岐点
ここまでざーっと楽天プレミアムカードのメリットをおさらいしました。
ここから通説「楽天プレミアムカードは、楽天市場での年間55万円の買い物が損益分岐点」に切り込みます。
結論から言うと、
「通説通り55万円の年間利用が損益分岐点になる場合が多いが、楽天市場での買い物の『工夫』と『運』次第では、半分の27万5千円まで引き下げることができる」
です。
予め断っておくと、楽天プレミアムカードを検討しているすべての人に損益分岐点の引き下げを推奨している訳ではありません!
それでは、その「工夫」と「運」について書いていきます。
メリットの書き方から既にお気付きの人もいるかもしれませんが、工夫するのは選べるサービス「楽天市場コース」とお誕生月サービスの活用です。
- 火曜と木曜の+1%
- 誕生月の+1%
合計2%のポイント還元率アップをフル活用すると、SPUで得られる2%と合わせて、通常の楽天カードに比べると合計4%のポイント還元率アップです。
仮に、誕生月の火曜か木曜に、楽天市場で27万円5千円の買い物ができたら、それだけで11,000円の年会費をペイできたことになります。
しかし、これには落とし穴が。
誕生月の火曜と木曜にこだわって買うよりも、誕生月の0と5の付く日を狙った方が、結果的に楽天ポイントを多くもらえる可能性が高いという点です。

通常ポイントと期間限定ポイントの差はあるものの、0と5の付く日に合わせた方が、1%多い2%のポイントが還元されます。
(0と5の付く日の獲得上限は月間3,000ポイント。月間15万円までの買い物が対象という計算になります)
楽天プレミアムカード特有の恩恵を受けつつ、ポイントを最高水準で稼げるタイミング例は、全てのポイントアップが重なる下記タイミング。
- 誕生月
- お買い物マラソン
- 0と5の付く日
- 火曜か木曜
- 勝ったら倍
上4つは、お買い物マラソンのスケジュールが分かればある程度は予定を組めそう。
勝ったら倍は予想できません。
完全に運です。
経験則上、1日「ワンダフルデー」と18日「ご愛顧感謝デー」は、お買い物マラソンと重ならないと思うため除きました。

仮に私の誕生月3月を例にすると、2021年は25日(木)か30日(火)がお買い物マラソン開催期間中であれば、楽天プレミアムカードのポイントアップ特典を含めた最高水準のポイント還元を得られそうです。
もし両日ともにお買い物マラソンと重ならなかったら、誕生月の火曜か木曜の買い物で楽天プレミアムカードの年会費をペイできたとしても、誕生月のお買い物マラソン期間中の0と5の付く日で買い物した方がお得だったとなる場合があります。
そういう意味では、過度に誕生月と火曜と木曜に期待した購入法(最低の損益分岐点27万5千円を狙うこと)は良い選択肢ではないかもしれません。
基本は、通常の楽天カードを保有している時と購入タイミングは同じで「お買い物マラソン開催中の0と5の付く日」を狙いつつ、もし誕生月や火曜と木曜に重なりそうだったら、多めにまとめ買いするが、程良い購入法かもしれません。
そして、損益分岐点を年間27万5千円〜55万円の間を想定します。
楽天プレミアムカードへ切り替えたら、予め「0と5の付く火曜と木曜」をカレンダーでチェックしておくと良さそうです。
購入タイミングを縛られたくないなら、損益分岐点を55万円と割り切って想定してしまうのも良いかもしれませんね。
楽天プレミアムカードへの切り替えはアリかナシか
これまで書いてきたメリットと損益分岐点を踏まえて、楽天カードから楽天プレミアムカードへ切り替えるのはアリかナシかを考えてみました。
- プライオリティパスを単独で購入しようと思っているくらいなら問答無用で「アリ」
- 楽天市場で安定的に年間55万円以上の買い物をする見込みの人も問答無用で「アリ」
- 楽天市場で年間40万円〜55万円未満の買い物をする見込みで、楽天カード以上に購入タイミングを縛られた計画的な購入を実践できそうな人も「アリ」かも
- 楽天市場で年間40万円未満の買い物をする見込みで、旅行系の特典に魅力を感じなかった人は「ナシ」かな
あくまで私の判断基準です。
3番は現実的な損益分岐点引き下げを考えて年間40万円までくらいじゃないかなぁという肌感によるものです。
前に書いた通り、損益分岐点が下がるにつれて買い物の計画性が求められ、その実践難度も高くなり、運も必要になってくるからです。
年間40万円未満へ損益分岐点を引き下げようとすると、楽天プレミアムカードの年会費をペイすることが目的化してしまうんじゃないかと思いました。
私の場合、4番に該当するので、楽天プレミアムカードへの乗り換えは見送りの判断です。
2021年は楽天市場でのまとめ買い物でも倹約が進み、年間40万円の半分の年間20万円すら行かないかもなぁと予測する程です。

楽天ゴールドカードが改悪されることになり、通常の楽天カードへ切り替える予定です。
倹約生活を続ける限り楽天プレミアムカードを手にすることはきっと無いだろうなぁ。
楽天プレミアムカードのキャンペーン・タイミング
楽天プレミアムカード発行を検討する上で、何かしらヒントを与えられたでしょうか。
楽天プレミアムカードを発行すると、楽天ポイントがプレゼントされます(諸条件あり)

・新規入会特典:通常ポイント2,000ポイント
・カード利用特典:期間限定ポイント3,000ポイント(増量されるタイミングあり)

期間限定ポイント3,000ポイント
これらの特典を含めると入会初年度の損益分岐点は、SPU分のみの+2%で換算すると、
- 新規入会:残り6,000ポイント分の年間30万円に
- 切り替え:残り8,000ポイント分の年間40万円に
前記通り「火曜と木曜の+1%」「誕生月の+1%」を活用して計画的な買い物を実践できたら、損益分岐点をもう少し下げられるかもしれません。
年間55万円を少し下回るくらいの人は、一度、楽天プレミアムカードを発行して一年間使ってみるのもアリかもしれませんね。
自分にとって程良い損益分岐点を探れたら、2年目以降はその購入スタイルを継続できると良さそうです。
ポイントプレゼントの機会をうまく活用したいです。
- ポイントプレゼントの詳細の確認
- 楽天プレミアムカードのメリットの総おさらい
ができます。
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