
2020年4月に楽天モバイルが携帯キャリアサービス(MNOサービス)「Rakuten UN-LIMIT(楽天アンリミット)」をスタートして約1年。
- プラン料金一年無料
- データ使い放題
- 国内通話かけ放題
- スーパーホーダイからのプラン変更に伴う契約解除料(違約金)無料
などの魅力的なサービスを、楽天モバイルMVNOサービス「スーパーホーダイ」ユーザーだった私も着目してきました。
当初から「楽天アンリミットへの移行を見送る」という選択をして、2020年内は実際に見送ってきましたが、2021年1月にとうとう楽天アンリミットへ移行しました。
私と同じように楽天モバイルMVNO「スーパーホーダイ」プランのユーザーで、楽天アンリミットへの移行を検討している人の参考になれたらという思いで、
- 楽天アンリミットのメリット
- 楽天アンリミットのデメリット
という順番で、移行した実体験をもとにスパーホーダイとの比較して書きまとめていきます。
データ通信使い放題

自宅や職場が楽天回線エリアであれば、スーパーホーダイよりも優れた「データ通信使い放題」サービスを受けることができます。
- 楽天回線エリア:高速データ通信使い放題
- パートナー回線エリア:月5GBまでは高速データ通信、5GBを超えても最大1Mbpsでデータ通信使い放題
スーパーホーダイは、プラン毎に高速データ通信の容量が制限されていて、それを超えたら最大1Mbpsに制限され、さらに通信が混み合う12時~13時、18時~19時は最大300Kbpsに制限されるというものでした。
- プランS:2GB
- プランM:6GB
- プランL:14GB
- プランLL:24GB
私はデータ容量2GBの「プランS」を2年間使い続けてきました。
高速データ通信を常にオフにして、どうしても高速データ通信が必要な時だけオンにするという利用法でした。
最大1Mbpsは決して速いというわけではありませんが、スマホの画面でYouTubeで動画を見たり、音楽配信サービスで音楽を聞いたり、ブログに画像をアップロードしたりするくらいならほぼストレスはありません。
私と同じ「プランS」ユーザーの中には、同じような利用法を実践している人がきっと多いはず。

但し、通信が混み合う12時~13時、18時~19時の激遅タイム(←私はそう呼んでました)は絶望的でした。

私にとって最大1Mbpsは日常のスマホ使いで慣れている速度。
パートナー回線エリアでギガを使い切っても最大1Mbpsもあれば安心です。
また、激遅タイムが無いというのが本当にノンストレス。

スーパーホーダイの頃からの名残で、楽天アンリミットでも「データ高速モード」を常用しています。
パートナー回線エリアでは最大1Mbpsでギガを消費せず、楽天回線エリアに入ると自動的に高速データ通信に切り替わるという優れものです。
20GBを超えても3,278円

楽天アンリミットの新料金プランなら20GBを超過してもデータ通信無制限で3,278円
3,278円と言うとスーパーホーダイ「プランS」の2年目以降の月額基本料金と同額です。

楽天会員なら1,500円割引、ダイヤモンド会員ならさらに500円割引と、1年目の割引特典があるスーパーホーダイ。
スーパーホーダイの新規申し込み受付が2020年4月に終了したことから、残っているほとんどのスーパーホーダイユーザーは2年目を迎えているのではないでしょうか。
- プランS:3,278円
- プランM:4,378円
- プランL:6,578円
- プランLL:7,678円

もし私のようにスーパーホーダイの中でも2019年9月以前の旧プランを契約していた人にとっては「3年目以降」ですね。
一方、2021年4月からスタートする楽天アンリミットの新料金プランはデータ利用量に従って上がっていく段階性です。
- 0GB〜1GB:0円(2回線目以降は1,078円)
- 1GB〜3GB:1,078円
- 3GB〜20GB:2,178円
- 20GB超過後無制限:3,278円
プランSを含むスーパーホーダイのどのプランから楽天アンリミットへ乗り換えてもお得になります。
国内通話かけ放題

楽天アンリミットでは「Rakuten Link」アプリを使えば時間無制限で国内通話かけ放題です。「Rakuten Link」アプリ無しでの国内通話は、30秒につき20円かかってしまうので、「Rakuten Link」アプリを常用することになりそうです。
一方、スーパーホーダイは「楽天でんわ」アプリを使って10以内の国内通話かけ放題。
電話をする機会がほとんど無く、試してみたことはありませんが、両者の通話品質はほとんど変わらないのではないでしょうか(けっして良くはない)。
解約に手数料(違約金)がかからない

楽天アンリミットには契約解除料(違約金)がありません。
またMNP転出手数料も0円です。
楽天アンリミットへ移行して満足しなかったら、楽天モバイル側へ手数料を支払うこと無く他社へ乗り換えが可能です。
さらに「最低利用期間あり」のスーパーホーダイ旧プランの場合、通常、期間内の解約には契約解除料(違約金)が発生するところ、楽天アンリミットへの移行時には、
- 契約解除料
- MNP転出手数料
ともに発生しません。

しかも、楽天モバイルへ移行した時点で、スーパーホーダイの最低利用期間が引き継がれず無くなります。
最低利用期間中のスーパーホーダイから楽天アンリミットへ移行し、仮に即解約したとしても契約解除料(違約金)は発生しません。

楽天アンリミットを経由することで、最低利用期間中のスーパーホーダイから契約解除料(違約金)を支払わず他社へ乗り換えることもできちゃうってことですね。
時間単価に合うか分かりませんが。。
ポイント支払いは引き継がれる

スーパーホーダイと同様に、月々請求されるスマホ代を楽天スーパーポイントを消費して支払うことができます。
期間限定ポイントを使えるところもしっかり引き継がれています。
消費するポイントの優先順が「期間限定ポイント→楽天キャッシュ→通常ポイント」だったらもっと良かったんですけどね。
ポイントでまかなえれば、月々のスマホ代を実質出費ゼロに。
新料金プランでデータ使用量が少ない月は、期間限定ポイントだけで容易に支払えそうです。

利用するポイントを細かく設定することも。
私なら「すべて使う」を常用し、月末に残りの期間限定ポイントを確認。
期間限定ポイントだけでは支払えなさそうであれば「一部使う」に変更して、期間限定ポイントのみを使い切り。
通常ポイントを楽天カードのポイントで支払いに充てるために温存すると思います。
スマホ代へのポイント付与も引き継がれる

月々のスマホ代の1%分の楽天スーパーポイントが付与されるメリットは引き継がれます。
ポイント種別は通常ポイントのはずです。
また、おそらくランクアップ対象ではないかと思います。
申し込みキャンペーンで「一年間無料」が適用されてスマホ代が発生していないため、確認できていません。
ポイントで全額支払ったとしても付与されるとのこと。
ポイント数より、月々安定的にランクアップのポイント獲得回数を稼げることにメリットを感じます。ダイヤモンド会員キープに貢献しますしね。
SPU+1倍も引き継がれる

楽天モバイルのSPUは引き継がれます。
スーパーホーダイ時と同様に、楽天アンリミット契約中は楽天市場での買い物で付与されるポイントが+1%になります。
獲得上限数は月5,000ポイント。
楽天市場で50万円分の買い物までポイント還元される計算になります。
他のSPUと同じく付与されるポイントは期間限定ポイントです。
- 楽天カード
- 楽天銀行
- 楽天でんき
- 楽天証券
等と並んで、毎月達成できる定番SPUとして節約に役立ってくれます。
データ容量を翌月に繰り越せない

以降2点は、スーパーホーダイに劣る楽天アンリミットのデメリットです。
まずはデータ容量未使用分の翌月繰り越し。
スーパーホーダイでは当月内に余ったデータ容量を翌月に繰り越すことができました。
しかし、楽天アンリミットでは繰り越しは無く、パートナー回線エリアにおける高速データ通信の容量制限は常に月5GBです。
「来月多くのデータ容量を使いそうだから、今月はデータ容量を節約しよう」
こうした利用法が楽天アンリミットではできなくなりました。
楽天回線エリアにおいて回線が不安定で、楽天回線を掴めないことがあるかもしれませんが、普段のスマホとして利用している分においては5GBを使い切ることはあまり無い気がします。
また、通信が混み合う激遅タイムが無いことで常時最大1Mbpsが保証され、ギガを温存する必要性が弱まったと思います。
楽天回線対応製品以外は保証外

楽天モバイルが動作保証対象としているのは、あくまで楽天モバイルが販売している機種のみ。
iPhoneを含め、楽天モバイル公式サイト上で動作確認済みと発表している機種においても、今後のOSやソフトウェアのアップデートによる動作保証されませんし、サポートも受けられません。

楽天回線対応製品ではない機種が、あくまで動作確認済みなのは、確認時点におけるOSやソフトウェアであって、今後使えなくなったとしても自己責任で対処してねという話です。

私も妻も楽天回線対応製品ではなく、動作確認済みのスマホを使用しています。
私は「Xperia 5」で、妻は「iPhone XR」です。
楽天回線⇔パートナー回線の自動切替等、一部使えない機能があるようですが、今のところトラブル無く快適に使えています。
また、今後何かしらの不具合に遭遇したとしても、自分たちでネットで調べてある程度は解消できるんじゃないかと考えています。
しかし、知人が楽天アンリミットへの移行を検討しているものの、動作保証でないことが不安でならないという場合には、
- 楽天回線対応製品を購入する
- 楽天アンリミットへに移行を諦める
- 他社のサブブランドや格安SIMへ乗り換える
といった選択肢を提案すると思います。
一例を挙げると、J:COM MOBILE。
- 10GBプランは2,178円(最初の1年間は1,738円)
- 10GB超過後は最大1Mbps⇒実質最大1Mbpsならデータ通信使い放題
- 余ったデータ容量は翌月繰り越し
- au回線で通信/通話エリアも安心
十分、楽天モバイルの代替候補として期待できるサービス内容だと思います。
楽天アンリミットへプラン変更しなかったとして、旧プランのスーパーホーダイはどうなるのか。
使い続けることができるのか。
しばらくは猶予期間があるとは思いますが、いずれは楽天アンリミットへ集約されるのではないでしょうか。
旧プランを使い続ける選択をした人は、今後の楽天モバイルの動向を見守りましょう。
プラン変更で節約できたお金の使い道
シラタキ家は、夫婦ともに楽天モバイル「楽天アンリミット」に乗り換えてスマホ代が1年間無料になりました。
夫婦で合計約10万円の節約です。
その他の倹約生活で捻出したお金を元手に、20年~30年後に必要になってくる老後資金や子供の教育費を効率的に貯めようと、楽天証券で積立投資をしています。
楽天モバイル「楽天アンリミット」へ移行して節約できた分のお金やポイントで、投資を始めてみるのはいかがでしょうか。
楽天証券は、
- 楽天カードで投資信託の積立可能
- ポイント投資も可能
- 500円以上のポイント投資でSPU+1倍
と、節約しながら投資ができる初心者に優しい証券会社です。
シラタキ家は、夫婦と娘、3人とも楽天証券を使っています。
- 楽天証券のメリットのおさらい
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ができます。口座開設は無料です。
コメント
こんにちは(夜中ですが)、記事を拝見しました
今使用中の機種のままでの移行は勧めないとのことですけど、具体的に問題が発生しているのでしょうか。
こんにちは(早朝ですが)、コメントありがとうございます!
機種毎に問題が異なります。
楽天モバイルが提供している「ご利用製品の対応状況確認」で
機種毎に利用できる機能を確認することができます。
https://network.mobile.rakuten.co.jp/product/byod/
例えば、記事内で私が使用中と紹介している「Xperia XZ2 Compact」の場合、
データ通信と通話が利用できません。
また、上記「ご利用製品の対応状況確認」ページ内に書かれている通り、
楽天回線対応製品以外は楽天モバイルの動作保証対象外です。
現時点で利用可能な機能であっても、OSやソフトウェアの更新によって、
将来、利用が制限される可能性があります。
私は、最も身近なスマホにそんなリスクを抱えた状態で、
快適な生活を送れるかどうかに疑問を抱きました。
最終的には自己判断ですが、、私が勧めないのは上記理由からです。
楽天スーパーホウダイから楽天アンリミット5に移行の仕方がわかりません。教えていただけるとありがたいです。
わからないさん
楽天モバイル公式サイトに手順が詳しく書いてありますので、そちらをご覧ください。
私もこちらを見ながら移行手続きをしました。
▼楽天モバイル(楽天回線)へのプラン変更(移行)方法
https://network.mobile.rakuten.co.jp/guide/mnp/migration/