
以下は、ハッピープログラムの投資信託ポイント付与の改悪についてです。
2021年最後に、楽天証券ユーザーにとって衝撃的なニュースが飛び込んできました。
正直な感想、口座開設数で好調と聞き及んでいた「楽天証券」「楽天銀行」の両金融サービスで楽天がサービス改悪に踏み切るとは予想していませんでした。
改悪の対象はポイント付与について。
サービス利用で楽天ポイントを獲得できることにメリットを感じて、証券口座を開設するなら楽天証券、ネット銀行に乗り換えるなら楽天銀行と、楽天経済圏へ移行してきた人は少なくないと思います。
私もその一人でした。
投資を始めるなら楽天証券、ネット銀行を開設するなら楽天銀行。
楽天経済圏へ乗り換えるきっかけとなったのが両金融サービスでした。
今では楽天経済圏にどっぷり状態で、とある雑誌で楽天経済圏の住人とまで紹介いただくほどに。
最近は子育てが忙しくなり、普段の生活の中で書けるグルメ記事ばかりしか書いていませんでしたが、今回のニュースは見逃せないと筆を執りました。
想像するに楽天モバイルが相当足を引っ張っているんでしょうね。
あらゆる楽天経済圏のサービスでポイント付与条件を見直し、その原資をモバイル事業へ充てている状況なんじゃないかと思います。
まさか楽天証券と楽天銀行にまで改悪の流れがやってくるとはね。。
毎度のことながら前置きが長くなりました。
2021年12月27日、楽天証券と楽天銀行の両サービスから発表があったトピックス、事実上のサービス改悪は下記2つです。
- ハッピープログラムの対象、楽天証券での取引(投資信託分)のポイント進呈条件の変更
- マネーブリッジ設定での普通預金金利の優遇金利改定

このうち、こちらのブログ記事では「ハッピープログラムの対象、楽天証券での取引(投資信託分)のポイント進呈条件の変更」にフォーカスして、その見直し内容と向き合い方について見解を書きまとめます。
記事終盤では、我が家が実践予定の具体的な対応をご紹介しています。
私は一般NISAを利用していますが、読者の中にはつみたてNISAを利用されている方も多いと考え、私がつみたてNISAを利用していたらと仮定した対応法も書き加えました。
今回の楽天証券の改悪を受けてどう行動するか、新たな気付きを与えられたら嬉しいです。

同時に発表された「マネーブリッジ設定での普通預金金利の優遇金利改定」も大きなトピックスのため、別記事で向き合い方を執筆し公開しました。
お時間がある方はあわせてお読みください。
ポイント付与条件の変更内容

楽天銀行の特典「ハッピープログラム」対象サービスの一つ「楽天証券の取引」において、投資信託のポイント付与条件が「一定の残高を保有している場合」から「月末時点の残高が初めて一定の金額に達成した場合」に変更になります。

変更が適用されるのは「2022年4月から」。
「2022年3月末時点」の投資信託保有残高が基準となり、「2022年4月末時点」から新条件でポイント付与が判定され、「2022年6月」からその新条件でポイントが付与されることになります。
月末時点の残高が、はじめて
- 10万円に到達した時1回限り10ポイント
- 30万円に到達した時1回限り30ポイント
- 50万円に到達した時1回限り50ポイント
- 100万円に到達した時1回限り100ポイント
- 200万円に到達した時1回限り100ポイント
- 300万円に到達した時1回限り100ポイント
- 400万円に到達した時1回限り100ポイント
- 500万円に到達した時1回限り100ポイント
- 1,000万円に到達した時1回限り500ポイント
- 1,500万円に到達した時1回限り500ポイント
- 2,000万円に到達した時1回限り500ポイント
- 2,000万円到達でポイント付与された後は本特典によるポイント付与は無し
ポイント付与条件変更の注意点
「ハッピープログラムおよび投資信託資産形成ポイントの条件変更に関するQ&A」にしか具体例が書かれていなくて、お知らせだけを読んだだけでは十分に理解できない注意点があります。
「2022年3月末時点」の投資信託保有残高が基準となる
2022年3月末時点で投資信託残高が既に「100万円」に到達していたら
- 10万円に到達した時1回限り10ポイント
- 30万円に到達した時1回限り30ポイント
- 50万円に到達した時1回限り50ポイント
- 100万円に到達した時1回限り100ポイント
のポイント付与は(条件見直しが無い限り)未来永劫ありません。
仮に初回の2022年4月末時点で残高「100万円以上~200万円未満」の場合、残高「100万円」の次のタイミングの「200万円」には達していないため、初回のポイント付与はありません。
また、2022年3月末時点で投資信託残高が既に2,000万円に到達していたら、本特典によるポイント付与は(条件見直しが無い限り)一切ありません。
複数の該当残高を満たしても適用されるのは最も残高(ポイント付与)が大きい条件のみ
仮に2022年3月末時点で投資信託保有残高が0円で、翌2022年4月末時点で50万円に到達した場合、付与されるポイントは50ポイントのみです。
- 50万円に到達した時1回限り50ポイント
10万円と30万円に到達した時の下記のポイント付与はありません。
- 10万円に到達した時1回限り10ポイント
- 30万円に到達した時1回限り30ポイント
2021年3月まで(改悪前)のポイント付与条件

これまでは投資信託の残高10万円ごとに毎月3~10ポイントが付与されていました。

実は2021年に、このハッピープログラム「投資信託のお取引で」において、「残高10万円ごとに(一律)4ポイント」から見直されてました。
投資信託商品によっては2021年内に2度の改悪となったかもしれません。
また、獲得できるポイントに上限がありませんでした。
つまり、楽天証券での投資信託の保有残高が高額で、長期間保有し続ける程ポイントメリットが大きい特典でした。
仮に1,000万円の投資信託残高で
毎月1,000ポイント(年間12,000ポイント)
毎月300ポイント(年間3,600ポイント)
今回はこの「毎月ポイント付与」が無くなってしまう改悪。
楽天証券で高額の投資信託を保有している既存ユーザーから、これから積立投資を始めるような新規ユーザーへポイントメリットをシフトしたようなポイント付与条件となりました。


私は、3年前に楽天証券に一般NISA口座と特定口座を開設。
主に一般NISA口座へ積立投資を続けてきました。
楽天銀行ハッピープログラムの「楽天証券取引分」として、毎月100ポイントを超えるポイントをいただいていました。
つみたてNISA利用者にとっては影響軽微?
投資信託の積立を「つみたてNISA」の非課税枠月33,333円にとどめている人、さらに特定口座に16,777円を積み立てて楽天カードのクレジット決済積立上限月5万円の人にとっては、影響は比較的小さいかもしれません。
つみたてNISAの非課税枠内だと年額40万円で制度開始の2018年から積み立てていても4年間で最大160万円。
楽天カードのクレジット決済も2018年10月開始だったため約3年間で180万円くらいでしょう。
ここ数年の株高で資産評価額が積立額より上回っていると思いますが、これまでの毎月のポイント獲得量は数十ポイントから100ポイント程度と限定的かなと思います。
改悪前のポイント付与条件も大きな節約になるインパクトではなかったはず。
とは言え、指定の残高に到達する年1回あるかないかの機会に、10~500ポイントぽっきりになってしまうのは寂しいですね。
楽天証券で投資信託を保有すればするほど毎月もらえるポイントが増えていくということ自体が、まるで毎月出る配当金のようで魅力的でした。
投資信託保有残高によるポイント付与はSBI証券が優位になる?
そもそもSBI証券の投資信託取引(投信マイレージ)の方が、改悪前の楽天証券と比べてもポイント付与条件は優位でした。
今回の楽天証券の改悪でその差が開くかたちになりました。
楽天証券のハッピープログラム
【改悪前】投資信託の残高10万円ごとに「毎月」3~10ポイント
- 3ポイントで試算した年率:年率0.036%(毎月3ポイント×12ヶ月=36ポイント)
- 10ポイントで試算した年率:年率0.12%(毎月10ポイント×12ヶ月=120ポイント)
【改悪後】月末時点の残高が「初めて」一定の金額に達成した場合のみに所定のポイント(10~500ポイントで最大累計2,090ポイント)
- 10万円に到達した時1回限り10ポイント
- 30万円に到達した時1回限り30ポイント
- 50万円に到達した時1回限り50ポイント
- 100万円に到達した時1回限り100ポイント
- 200万円に到達した時1回限り100ポイント
- 300万円に到達した時1回限り100ポイント
- 400万円に到達した時1回限り100ポイント
- 500万円に到達した時1回限り100ポイント
- 1,000万円に到達した時1回限り500ポイント
- 1,500万円に到達した時1回限り500ポイント
- 2,000万円に到達した時1回限り500ポイント
SBI証券の投信マイレージ

- 月間平均保有残高1,000万円未満:年率0.1%相当のポイント(※一部銘柄は指定の年率)
- 月間平均保有残高が1,000万円以上:年率0.2%相当のポイント(※一部銘柄は指定の年率)
※人気のeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は年率0.0374%、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は年率0.0462%といったように、一部銘柄は保有残高が1,000万未満か以上かに関係なく一律です。

楽天証券がポイント毎月付与を止めた中、SBI証券はどこまでこんな大盤振る舞いができるんだろう?と心配になりました。
2022年3月末までに楽天証券の投資信託を一度売却してしまうのはあり?
前記通り、投資信託保有残高の基準となるのは2022年3月末時点。
この時に楽天証券での投資信託保有残高が10万円未満であれば、2022年4月末以降は「10万円に到達した時1回限り10ポイント」から適用されることになります。
改悪後のポイント付与ステップをすべて回収していくことが可能です。
しかし、この累計最大でも2,090ポイント獲得のために、わざわざ保有して運用してきた投資信託を売却するかというと、投資の本質を考えるまでもなく「なし」の選択でしょうね。
もし、それがつみたてNISAの非課税枠内で積み立てた投資信託なら尚更「なし」です。
つみたてNISAは、積み立てた投資信託を売却すると最大800万円の非課税枠が漸減してしまうため、運用途中での売却をおすすめできません。
私は一般NISAを利用していますが、仮に私がつみたてNISAで積み立てていたら、売却を我慢して最長20年間(または使うことになった時まで)保有し続けます。
SBI証券へ投資信託を移管するのはあり?
時間単価に合うようであれば「あり」だと思います。
2021年12月28日、SBI証券が発表したのが「投信お引越しプログラム」の恒久化。
「投信お引越しプログラム」は、投資信託の移管入庫にかかる手数料(移管元証券会社への支払い分)をSBI証券が負担(キャッシュバック)するサービスです。
当社(SBI証券)への投資信託の移管入庫を完了し、各移管入庫完了月に応じた書類受付期限までに申込書等が当社(SBI証券)に到着したお客さまに対し、他社(楽天証券)で支払った出庫手数料をキャッシュバック
SBI証券のニュースより※()の記載は私が追記しました
完全に楽天証券改悪に合わせたタイミングですね。
SBI証券は楽天証券からの乗り換えを本気で取りに来てます。
「投信お引越しプログラム」の利用により、楽天証券からの投資信託移管で発生する楽天証券側の手数料が相殺されるため、実質負担は、手間と移管申し込み用紙の印刷代と封筒代くらいになります。
楽天証券から投資信託を出庫時する際の手数料は、1銘柄あたり税込み3,300円です。
しかし、移管できるのは課税口座(特定口座または一般口座)に保有している投資信託に限られます。
残念ながら、2021年まで楽天証券のつみたてNISAや一般NISAで積み立てた投資信託を移管することができません。
非課税口座内の投資信託は、売却または課税口座へ移管する最長20年後まで、楽天証券で運用することになります。
今回の改悪で楽天証券のことが嫌いになった人もいるかもしれませんが、楽天証券でつみたてNISAを始めた以上、長い残りの非課税期間お付き合いしましょう。

投資信託の移管(移管元からの出庫と移管先への入庫)については、体験談をもとに後日別記事で書きまとめたいと思います。
2022年からつみたてNISAや一般NISA口座をSBI証券へ変更するのはあり?
うーん、悩みましたが「あり」な選択かもしれませんね。
しかし、残念ながら、私を含め多くの楽天証券ユーザーにとってはこの選択肢を「すぐ」には取り得ないと思います。
既に2022年1月分のつみたてNISAや一般NISA積立分の楽天カードクレジット決済が終わっているはずだからです。
つみたてNISAと一般NISA口座の金融機関を変更できるのは1年ごとで、その条件が「1月以降に変更元のNISA口座を利用していない」こと。
そのため、楽天証券からSBI証券へ変更するにしても早くとも2023年以降になります。
楽天証券が2023年にもまた何かしらの変更を発表するかもしれません。
また、SBI証券や、新たにクレカ投信積立のサービス開始を発表しているマネックス証券の動向も気になります。
今回の改悪で楽天証券のことが嫌いになった方もいらっしゃるかもしれませんが、つみたてNISAと一般NISAの金融機関変更は1年間我慢しましょう。

楽天証券からの改悪発表タイミングが年末だったのは、つみたてNISAの金融機関変更ができなくなるから?と考えたのは邪推でしょうか。
楽天証券の一般NISAで投資信託を積み立てているシラタキ家の選択
最後に、今回の楽天証券の改悪を受けての我が家の選択(向き合い方)をご紹介して締めたいと思います。
楽天証券:一般NISA口座+特定口座(メイン)
┗うち5万円を楽天カードで投信クレカ積立
SBI証券:特定口座(サブ)
┗5万円のみ三井住友ゴールドカードNLで投信クレカ積立
SBI証券の特定口座での投資信託積立は、SBI証券が投信クレカ積立サービスを開始した2021年9月に始めたばかり。
それまでは楽天証券の一般NISA口座と特定口座で投資信託を積み立てていました。
売却しない
投資目的は15年~30年といった遠い将来使うことになる資産の形成で、主な用途は子供の大学進学や老後生活への備えです。
そのため、一度積み立てた投資信託は基本的に売却することなく長期保有する予定です。
今回の楽天証券の改悪を受けて、一般NISA口座及び特定口座内で保有している投資信託の売却の予定はありません。
SBI証券へ移管
楽天証券の特定口座内に保有している投資信託は、SBI証券の特定口座へ移管予定です。
移管の際は、SBI証券が恒久化を発表した「投信お引越しプログラム」を利用します。
- 2022年1月の楽天証券営業開始早々にSBI証券への移管手続きをする
- 2022年3月末まで楽天証券で保有し、4月頭にSBI証券への移管手続きをする
移管のタイミングを上記で悩みましたが、早々に終わらせてしまうことにしました。
投資信託の移管をやったことが無いため、楽天証券へ「投信口座振替依頼書」を提出してから実際に移管されるまでポイント付与がどんな感じになるのか分かりません。
これを機にチェックしてみようと思います。
また、移管が完了するまでインターネットでの投資信託の取引停止も気になるところ。
万一、移管中に暴落の兆候が見られたら、、一時的な売却ができないのを心配しています。
当社に書類が到着してから移管先への振替手続きが完了するまで、インターネットでの投資信託のお取引を停止させていただきます。なお、お振替えになるファンドと異なる銘柄の取引をご希望の場合は、当社カスタマーサービスセンターにて承ります。
楽天証券「投資信託の出庫」ページより

「一時的な売却」は、将来買い戻すことを前提に、暴落の兆候が見られた資産クラスを売却し現金化する対応です。
新規積立のメインをSBI証券へ
前記通り、既に楽天証券で2022年1月分の一般NISA口座内での投信クレカ積立決済が終わっているため、一般NISAは2022年いっぱい(しぶしぶ)楽天証券のままです。
一方、特定口座内での新規積立は楽天証券メインからSBI証券メインへ切り替えようと考えています。
楽天証券:一般NISA口座
┗10万円のみ。うち5万円を楽天カードで投信クレカ積立
特定口座は新規の積立を中止
SBI証券:特定口座(サブ→メイン)
┗うち5万円を三井住友ゴールドカードNLで投信クレカ積立
楽天証券:一般NISA口座
┗10万円のみ。うち5万円を楽天カードで投信クレカ積立
SBI証券:特定口座(メイン)
┗うち5万円を三井住友ゴールドカードNLで投信クレカ積立
マネックス証券:特定口座(予定)
┗5万円のみマネックスカードで投信クレカ積立(予定)
そして、2023年からは一般NISA口座をSBI証券へ金融機関を変更しようかと検討しています。
現時点で想定している見直し最終形です。
楽天証券:特定口座(サブ)
┗5万円のみを楽天カードで投信クレカ積立
特定口座で新規積立を再開
SBI証券:一般NISA口座+特定口座(メイン)
┗うち5万円を三井住友ゴールドカードNLで投信クレカ積立
マネックス証券:特定口座(予定)
┗5万円のみマネックスカードで投信クレカ積立(予定)
といった感じで、一年間かけた楽天証券からSBI証券へのメイン乗り換えプロジェクトとなりました笑
しかし、ここで一般NISA特有の問題として挙がってくるのがロールオーバー。
楽天証券のNISA口座内に積み立てた資産をロールオーバーする場合、ロールオーバーする年のNISA口座は楽天証券でなければいけないため、SBI証券からの切り替えが必要になってきます。
上記最終形に至るのは、現時点で「2023年から」を検討していますが、時間工数に合わない可能性があるため、実際には随分先になるかもしれません。

妻も楽天証券に一般NISA口座を開設して投資信託を積み立てています。
楽天銀行にも口座を開設し、もちろんハッピープログラムもマネーブリッジも登録済みですが、、楽天証券でさらなる改悪がない限り、妻はおそらく楽天証券のままでしょうね。
楽天証券で「つみたてNISA」を積立中と仮定した私の対応案
最後、もし私が楽天証券で「一般NISA」でなく「つみたてNISA」を積み立てていたらどうするか。
投資信託の毎月の積立金額が5万円までなら、改悪後も楽天証券一本で行くと思います。
つみたてNISA口座も、SBI証券へ金融機関変更せず、楽天証券のままでいきます。
- 年会費無料の楽天カード(還元率1%)で投資信託を積立できること
- 500円以上のポイント投資でSPU+1倍(楽天市場での買い物がお得になる)
といった節約メリットがまだまだ大きいです。
SBI証券の投信クレカ積立に使えて、楽天カードのように年会費無料のクレジットカード、例えば三井住友カードNLだと還元率0.5%なんですよね。。
仮に、楽天証券かSBI証券かどちらかに、毎月50,000円分の投資信託を積み立てた場合
- 楽天証券で通常の楽天カード(還元率1%):毎月500ポイント×12ヶ月=年間6,000ポイント
- SBI証券で通常の三井住友カードNL(還元率0.5%):毎月250ポイント×12ヶ月=年間3,000ポイント
その差、年間3,000ポイント。
この年間3,000ポイントの差は、SBI証券の投信マイレージで年間を通して月間平均保有残高が1,500万円以上ないと埋まりません。
ただし、楽天証券で積み立てるのは楽天カード決済上限の5万円まで。
5万円を超える分はSBI証券で積み立てます。
さらに投資余力がある人は、マネックス証券でマネックスカードを使って積み立てるのもアリな選択だと考えました。
楽天証券:つみたてNISA口座+特定口座
┗5万円まで(例:つみたてNISA33,333円+特定口座16,667円)を楽天カードで投信クレカ積立
楽天証券:つみたてNISA口座+特定口座(5万円まで)
┗5万円(つみたてNISA33,333円+特定口座16,667円)を楽天カードで投信クレカ積立
SBI証券:特定口座(楽天のクレカ積立上限に達したら)
┗うち5万円を三井住友カードNLで投信クレカ積立
楽天証券:つみたてNISA口座+特定口座(5万円まで)
┗5万円(つみたてNISA33,333円+特定口座16,667円)を楽天カードで投信クレカ積立
マネックス証券:特定口座(楽天のクレカ積立上限に達したら)
┗5万円をマネックスカードで投信クレカ積立
SBI証券:特定口座(楽天とマネックスのクレカ積立上限に達したら)
┗うち5万円を三井住友カードNLで投信クレカ積立
SBI証券をメインに積み立てるなら、せめて還元率1%になる三井住友ゴールカードNL(年会費5,500円)は持っておきたいところです。
しかし、三井住友ゴールドカードNLは年会費が税込み5,500円。
この年会費を永久無料にできるものの条件「年間100万円利用(投信積立を含まない)」をクリアしなければいけません。
そのため、三井住友ゴールドカードNL(または同等の還元率のあるカード)を所持していない限り、優先は楽天証券での楽天カード積立枠使い切りかなぁと思います。

みなさんは今回の楽天証券の改悪を受けてどう行動されますか?
楽天証券のままか、SBI証券へお引越しか。
お時間がある方は、是非、お考えをコメント欄で教えてください!
今回の楽天証券の改悪。
「ポイントに振り回されず、投資の本質を振り返りなさい」という、楽天証券と楽天銀行両名からのメッセージだったのかもしれませんね(そんなことは無いか)。
逆にSBI証券からは「ポイントあげるから投資信託をお引越ししなさい」とのラブコールでした。
楽天証券に並ぶメリットを備えたネット証券です。
これまでSBI証券に馴染みが無かった人は、情報を収集して口座開設の準備を進めておくのも良いかもしれません。
- 対象投資信託の月間平均保有額に応じてポイントが貯まる
- 投資信託の取扱商品数がネット証券最大級
- 投資信託を1銘柄100円から購入できる
- 三井住友カードでクレカ積立ができる(ポイントも貯まる)
- ポイントで投資信託を買える(ポイント投資)

楽天証券に比べると画面の操作が分かりづらいのがネック。
SBI証券の今後の改善に期待しつつ、私はメイン利用していくつもりです。
今回の改悪があったとしても楽天証券はまだまだメリットが多いネット証券です。
楽天カードでクレジット決済できる月5万円までの投資信託積立なら、SBI証券より、まだまだ楽天証券の方が楽天経済圏トータルで節約に繋がると思います。
- 投資信託の取扱商品数がネット証券最大級
- 投資信託を1銘柄100円から購入できる
- 楽天カードでクレカ積立ができる(ポイントも貯まる)
- ポイントで投資信託を買える(ポイント投資)
- ポイント投資で楽天市場の買い物がお得になる(SPU+1倍)
特に楽天市場ユーザーや、これから楽天経済圏へ移行する人にとっては、SPU+1倍の節約メリットが大きいでしょう。

利用をメインの証券口座からサブに切り替えるとは言え、我が家も引き続き楽天証券を利用し続けます。
コメント
やすく解説ありがとうございました。大変勉強になりました。
現在楽天証券でつみたて nisa 中ですが、2023年からマネックス証券に移動を検討しています。
ずっと楽天経済圏メインでしたが、楽天大嫌いになりました。
理由は改悪続きだし、改悪発表のタイミングも嫌らしい。
今後楽天市場を極力使用しないので、買い物時のポイントアップは不要。
クレカ積立はマネックスカードも同じ1%だからです。
移管出来る投資信託はSBIへ、2023年からつみたてnisa はマネックスにしようと思っています。
コウジさん、コメントをいただきありがとうございます!
嬉しいです。
楽天嫌いになるお気持ち、すごく分かります。
こうした中、マネックスカードのクレカ積立1%還元は吉報ですね!
マネックスへのつみたてNISA新規積立変更は良策だと思いました。
はじめまして。今回の楽天証券の改悪の記事、わかりやすくて助かりました。私は、このまま楽天証券で続けて行く決心が着きました。ありがとうございました! 一つお知恵をお借りしたいのですが、50代~今更ながら老後のために、積立NISAを始めたばかりです。たいして勉強もせず習うより慣れよ!と始めたのは良いのですが、受取型と再投資型?をよくわかっておらず、受取型にしたのですが、あとで再投資型の方が良いという記事をみたのですが、本当ですか? でしたら、変更するには一度、解除して改めて投資しなおした方がよいですか? お手数お掛けして申し訳ありませんが、教えて頂けたら幸いです。宜しくお願い致します。
ひょいきち君さん、コメントをいただきありがとうございます!
お言葉嬉しいです。
ご質問いただいた、つみたてNISAの分配金の「受取型」「再投資型」の選択についてお答えします。
つみたてNISAを利用されているということは、資産形成のための長期投資を想定されているかと思いますので「再投資型」の方が良いと私も思います。
分配金が発生した場合に再投資の手間が省けるためです。
仮に分配金を受け取られたとしても、ご自身で再投資されれば同じです。
既に分配金を「受取型」で購入された投資信託は、売却せずにそのまま保有された方が良いと考えます。
売却するとせっかくの非課税枠が無くなってしまうためです。
また、つみたてNISAにラインナップされているのは分配金が頻繁支払われない投資信託ばかりです。
今後も分配金が支払われることはほとんど無いと思われます。
新たに購入される分の積立設定は「受取型」から「再投資型」へ変更されたら良いのかなぁと思います。
早速の返答ありがとうございます。
もう一つ質問させて下さい、ごめんなさい。
つみたてNISAの場合は、一度解除して改めて設定し直さなければならないようなのですが、その場合解除した時点でその銘柄を売却したという事になるのですか?
全く同じ銘柄を保有したいので、もちろん売却はしたくありません。が、まだ初期なので設定は変更したいです。よく勉強もせず始めて、素人のくだらない質問ばかりしてしまって申し訳ありません。宜しくお願い致します。
ひょいきち君さん
最初は不安になりますよね。。
積立設定を解除しても、既に購入済みの投資信託が売却されることにはなりません。
こんにちは。
重ねてのご返答ありがとうございます。
お忙しい中、お手数お掛けして申し訳ありませんでした。
本当にありがとうございました!