
楽天アンリミットを検討する際に気になる問題が、他社から乗り換える時(MNP)の解約違約金。
ドコモ、au、ソフトバンクや格安SIM各社(こちらのブログ記事では以降「乗り換え元業者」と記載します)から楽天モバイルへ、携帯会社を乗り換える時に、人によっては数千円~1万円近くの解約違約金が発生するのではないでしょうか。
解約違約金が発生しない更新月まで期間が残っていて、違約金を払ってまで楽天モバイルへの乗り換えはなかなか踏み切れない。
そんな人も少なからずいると思います。
また、楽天アンリミットに乗り換えた後に、サービスに満足いかなかった時の楽天アンリミットの解約違約金も気になりますよね。
勿体振らずに先にお伝えしますが、楽天モバイル「楽天アンリミット」を解約する際には違約金が発生しません。
もちろん、プラン料金1年間無料のキャンペーン期間が終了した直後でも、期間中でも、違約金はありません。

1つだけ注意点があって、楽天モバイル「スーパーホーダイ」プラン契約者が最低利用期間を残したまま楽天アンリミットに移行した場合、残りの最低利用期間を引き継ぐかたちになります。
もし引き継いだ最低利用期間中に楽天アンリミットを解約すると、しっかり解約違約金が発生するので、その点だけスーパーホーダイユーザーは注意です。
2021年2月14日追記更新
楽天モバイル(ドコモ回線・au回線)から楽天回線へ移行した場合、最低利用期間が残っていても引き継がれません。
せつやくたろうさん、コメントで指摘いただき、ありがとうございました。
公式サイトの「よくあるご質問」でも、楽天モバイル(ドコモ回線・au回線)から楽天回線へ移行した場合、最低利用期間が残っていても引き継がれないことを確認しました。
過去に本ページをご覧いただいたみなさん、誤った情報を発信し、申し訳ありませんでした。
これまで契約期間に縛りがあるスマホライフが当たり前でしたが、楽天モバイルの「ZERO宣言」が風穴を開けてくれました。

しかし、すぐさま他社が追随し、解約違約金を撤廃する動きになるとは思えません。
新規契約分については「ahamo」や「povo」で無料化が進んでいるものの、既存契約分については未だに解約違約金が発生します。
2019年以前に契約した旧プランを利用している人は、もしかしたら1万円程度かかる人もいるかもしれませんね。

私の妻が実際に2019年以前に契約した旧プランで、1万円近くの解約違約金が発生しました。
契約解除料に加え、MNP転出手数料まで大手三社に先行して無料にしてしまった楽天モバイル、すごいですね。
これは携帯サービスに限ったことではありませんが、この「解約違約金」とはうまく付き合う必要があると思います。
前置きが長くなりましたが、こちらのブログ記事では、他社から楽天モバイルへ携帯会社を乗り換えるケースを例に「解約違約金」の付き合い方について私なりの考え方を書きまとめます。
楽天モバイルをはじめ、新しいサービスへ乗り換える際の考え方のヒントになれれば嬉しいです。
解約にかかるお金の全体像を正確に把握する
携帯会社を乗り換える際に「乗り換え元業者」へ支払うお金は解約違約金だけではありません。
MNP転出手数料、(手持ちのスマホを引き続き使いたい場合は)SIMロック解除手数料、スマホ端末代金の分割払いが残っている場合は端末代金などなど。
人によっては、解約違約金よりも他の手数料の方が高額になるかもしれません。
最近の解約違約金について、長年同じ携帯会社を使っている人は気付いていないかもしれませんが、携帯会社各社は解約違約金を見直していて、千円程度に抑えられている新しいプランが登場してきています。
ちなみに、楽天モバイルを解約する際にも、スマホ端末の分割払いが残っている場合は残りの端末代金が、楽天モバイルへ乗り換えた時と同様に発生するので覚えておきましょう。
一方、ZERO宣言により、同じ携帯番号を引き続き利用する場合のMNP転出手数料は無料。
また、楽天モバイルで購入するスマホはすべてSIMフリー製品のため、SIMロック解除の手続き自体が不要です。
解約金を含めたスマホ代総額を期間で考える
サービス選びにおいて「期間の総額で考える」ことは、節約したい人にとって、非常に大切だと思っています。
計算するのは正直言って面倒ですが、その後長期に渡って節約になるため、面倒でも割きたい労力です(節約できる金額にもよりますが)
他社から楽天モバイルへMNPで乗り換え、1年間かかるスマホ代総額をシミュレーションしてみましょう。
まずは乗り換え元業者へ支払う費用。
仮に、
- 解約違約金:9,500円
- MNP転出手数料:3,000円
- SIMロック解除手数料:3,000円
かかるとします。
SIMロック解除手数料は、楽天回線対応端末を購入するため「無し」とここでは仮定しましょう。
スマホ端末代金未払金は、乗り換えるにしろ乗り換えないにしろかかってくるお金のため、乗り換え検討のシミュレーションにおいてはカウントしません。
解約違約金:9,500円+MNP転出手数料:3,000円の、合計12,500円ですね。
次に楽天モバイルへ支払う費用。
楽天アンリミットに必要なのは、楽天回線対応のスマホ端末代金です。
ここでは購入する楽天回線対応機種を「Rakuten Hand(20,000円)」と仮定しましょう。
楽天モバイルの下記キャンペーンで還元されるポイントを差し引きます。
- Rakuten UN-LIMIT Vを初めてお申し込み:5,000ポイント
- Rakuten Hand19,999ポイントプレゼント:19,999ポイント
20,000円-5,000ポイント-19,999ポイント=実質+4,999円
また、300万人限定のプラン料金1年間無料のキャンペーンも利用すると、実質の出費は機種代のみです。
つまり、実質的な出費はゼロで、逆に4,999円分のポイントがもらえます。
乗り換え元業者に支払う12,500円で相殺すると、ざっくり7,500円。
これが他社からのMNPで楽天モバイルへ乗り換えた場合の、今後1年間にかかるスマホ代総額です。
では、楽天モバイルへ乗り換えない場合の比較対象として、実際に妻が利用しているソフトバンクの「ウルトラギガモンスター」を引き合いに出してみましょう笑
プラン料金は月額7,000円、12ヶ月間で84,000円。
楽天モバイルへ乗り換えると、
ソフトバンクを使い続けた場合:84,000円-楽天モバイルへ乗り換えた場合7,500円で、
1年間でスマホ代が約76,500円お得なることが分かります。
ソフトバンクのハイスペックプランのウルトラギガモンスターを比較に持ち出すのはいくらなんでもという意見もありそうですが、ここでは考え方をお伝えしたく、分かりやすい例として採用させていただきましたm(__)m
実際に妻はソフトバンクから楽天モバイルへ乗り換えました。
スマホはソフトバンクの頃から使っている「iPhone XR」のSIMロックを解除して使用し続けています。
楽天モバイルにおいては、iPhoneは「動作保証」ではなく、あくまで「動作確認済み」という位置付けですが、今のところ問題無く使えているみたです。
つまり、妻は上で試算した通り、今年1年間のスマホ代を7万円以上節約できたことになります。
みなさんも、一度、シミュレーションしてみてはいかがでしょうか?
楽天モバイル公式サイトでは、- 現在開催中の申し込みキャンペーン情報の確認
- お手持ちのスマホの動作確認状況のチェック
- 自宅や職場等の生活圏が楽天回線エリアかの確認
ができます。一年間無料も終了間近。
料金のシミュレーションと合わせて確認してみてください!
コメント
記事の「1つだけ注意点があって、楽天モバイル「スーパーホーダイ」プラン契約者が最低利用期間を残したまま楽天アンリミットに移行した場合、残りの最低利用期間を引き継ぐかたちになります。もし引き継いだ最低利用期間中に楽天アンリミットを解約すると、しっかり解約違約金が発生するので、その点だけスーパーホーダイユーザーは注意です。」について、チャットでサポートに確認しましたところ、「ス-パーホーダイ最低利用期間は、引き継がれない。」との回答がありました。記事のご修正をお願いします。
下記、チャットのやりとりです。2021/2/14時点
—-
サ「本日は、お問い合わせいただきありがとうございます。アドバイザーの土井がご案内致します。」
私「私は楽天モバイルのス-パーホーダイ3年縛りで2年目ですが、UN-LIMIT VIに契約変更後に、すぐ解約すると、解約料9800円は、かかりますか?言い換えると、ス-パーホーダイ最低利用期間は、引き継がれるのでしょうか?」
サ「楽天モバイル(ドコモ回線 / au回線)からプラン変更した場合、無料で変更でき、契約解除料は発生しません。MNP転出手数料も発生しません。ご安心くださいませ。」
私「ス-パーホーダイ最低利用期間は、引き継がれない。ですね?」
サ「お客様のご認識の通り、Rakuten UN-LIMITプランへお切り替えいただきますと、最低利用期間はなくなります。」
私「了解しました。ご回答をありがとうございます。」
—-
せつやくたろうさん
シラタ記管理人のシラタキです。
この度は貴重なコメントをいただきありがとうございます。
また、誤った情報をお届けし、ご心配をお掛けしたことをお詫びいたします。
ご指摘いただきました箇所を訂正しましたので報告いたします。
重ねてお礼申し上げます。
シラタキさん、せつやくたろうさん
貴重な情報ありがとうございます。
現在私は地方都市の楽天回線エリアとパートナー回線エリアの国境線上に住んでおり
活動範囲のメインがパートナー回線エリアであることから、
以下のような運用をしております。
・主回線:楽天UN-LIMITED(e-sim)(2021/2~契約)
・副回線:楽天スーパー放題s(docomo回線 物理sim)(2018/12~契約)
ここで、副回線の各種割引が終了して支払い額が上昇してしまったので
副回線の物理simを他に乗り換えようと考えていたところ
2019/10以前の契約だったことで、解約金問題にたどり着き、
残念な気分になっていたところでした。
副回線を「MNP」でひと手間かけて「違約金回避(ロンダリング?)」して
そこから別事業者に移動する感じがよろしいみたいですね?
現在移行先を物色中ですが、
IIJかUQかで悩み中です。
何か良い情報がございましたらご教示いただければ幸いです。
さんぺいさん、コメントいただきありがとうございます!
シラタ記管理人のシラタキです。
> 副回線を「MNP」でひと手間かけて「違約金回避(ロンダリング?)」して
> そこから別事業者に移動する感じがよろしいみたいですね?
▼
はい、私が同じ状況で他社へ乗り換えたい場合もそのようにします。
> 現在移行先を物色中ですが、
> IIJかUQかで悩み中です。
> 何か良い情報がございましたらご教示いただければ幸いです。
▼
主回線の楽天モバイルで、パートナー回線エリアでの高速データ通信5GBが心許ないから、
副回線で高速データ通信容量をトッピングしたいというご要望かと推察しました。
また、2GBのスーパーホーダイSプランをご利用中とのことで、
トッピングでご要望の高速データ通信容量を低容量と想定します。
また、低速モード(高速データ通信不要時や副回線の高速データ通信容量超過後)は
主回線の楽天モバイルを利用することを想定します。
(節約モードや高速データ通信容量超過後の通信速度は考慮しないという意味です)
まず、IIJmioもUQも、スーパーホーダイと同様にデータを繰り越せるので便利そうですよね!
料金と通信品質のどちらを重視するかによりますが、
私なら圧倒的な価格差からIIJmioを選ぶかなぁと思います。
IIJmioだと、
ギガプランデータ専用
・2GB:748円
・4GB:968円
通信品質はMVNOなのでスーパーホーダイと同等と予想します。
UQだと、
くりこしプラン
・3GB:1,628円
通信品質はサブブランドでau同等、IIJmioよりは優秀なはずです。
ここまではあくまで主回線側を触らないモデルです。
続いて触るモデルで、私ならこちらを採用します。
違約金回避に加えてさらに手間がかかってしまい、
副回線を使えない空白期間ができてしまいますが、、
主回線のRakuten UN-LIMITをeSIMから物理SIMへ切り替え、
副回線を最終的にIIJmioのギガプランeSIM専用へ乗り換えます。
IIJmioのギガプランeSIM専用
・2GB:440円
・4GB:660円
ご検討の参考になりそうでしょうか。