
シラタキ家では、一般NISAとiDeCoの両税制優遇制度において、夫婦ともに年間上限拠出可能金額を積立投資しています。
用途は、15年~25年後に使うことになる、老後資金と子供の学資(大学や留学の費用)です。
これまでの節約や年収向上の取り組みにより、投資余力が出てきたため、学資の上乗せ分としてジュニアNISAを活用することにしました。
今ではジュニアNISA口座の開設が完了し、NISAやiDeCoと同様に、淡々と積立投資を始めています。
こちらのブログ記事ではジュニアNISAの簡単な説明をした上で、
・ジュニアNISAに期待しているメリットや注意したいデメリット
・ジュニアNISAはどんな人におすすめ?
・体験したジュニアNISA口座開設の流れ
・ジュニアNISAで購入する投資商品
・ジュニアNISAを積立投資を始めてみての感想
について書きまとめたいと思います。
最近、各メディアでクローズアップされ、目にするようになったジュニアNISA。
このブログ記事がジュニアNISAののおさらいと、検討する上でのヒントになれれば嬉しいです。
ジュニアNISAとは

ジュニアNISAは、日本に住む未成年(0~19歳)が開設できる「少額投資非課税制度」です。
ジュニアNISAのメリット
ジュニアNISA口座内で投資信託や株式への投資で得られた配当金、分配金、売却益が非課税になります。
非課税投資枠は年間80万円です。
夫婦と子供の家庭では、夫婦の一般NISA年間120万円×2人+子供のジュニアNISA年間80万円×子供の人数の非課税投資枠を得ることができます。
例えば子供2人の場合、合計年間400万円です。
また、制度廃止後も成人まで非課税で運用可能です。
金融商品を継続管理勘定に移管(ロールオーバー)することで成人18歳になるまで非課税で保有し続けることができます。
尚、18歳以降も保有し続けた場合、一般NISA口座が開設され移管されます。
ジュニアNISAのデメリット
ジュニアNISAの制度が廃止される2024年を迎えるまで、原則、非課税で払い出しできません。
別の口座で既に保有している株式や投資信託をジュニアNISAへ移管することはできません。
ジュニアNISA口座内での新規買付のみとなります。
また、金融機関の変更は、既に開設したジュニアNISA口座を閉じない限りできません。
金融機関変更で口座を閉じる際には、非課税で得られた配当金、分配金、売却益が遡って課税されます。
ジュニアNISA廃止?いつまで?
2023年いっぱいでジュニアNISA制度が廃止されることになりました。
制度廃止により、非課税投資枠を使用できるのは2023年いっぱいまでです。
2021年現在、2021年を含め残り3年。
つまり、これからジュニアNISAで投資を始めようとすると、非課税投資枠は最大で年間80万円×3年=240万円です。
非課税投資枠が年々減っていくものの、成人を迎える18歳まで、原則、非課税での払い出しができないという最大のデメリットが緩和。
2024年の制度廃止以降は、いつでも非課税で払い出し可能になりました。
しかも、成人18歳になるまでは非課税で運用できるメリットは据え置き。
このように、制度の廃止を迎えたことで、お金が必要になった時に非課税で払い出し可能な、使い勝手の良い制度に変貌しました。
ジュニアNISAはどんな人におすすめ?
NISAとiDeCo(または企業型拠出年金)の両税制優遇制度において年間拠出可能枠を使い切った上で、さらに投資余力がある場合に、ジュニアNISAの活用をおすすめします。
ジュニアNISAは
- (一般NISAのように)売却しても非課税投資枠が返ってくることが無いため、バイ&ホールドが基本になること
- 制度が廃止される2024年を迎えるまで原則払い出せない資金拘束があること
などが理由です。
対して、一般NISAは、
- 口座内で購入した資産を売却すると5年後に非課税投資枠が返ってくる
- いつでも払い出しができる
といった流動性メリットがあります。
一般NISAで運用した資産を子供の教育費にあてても良いわけですし、一般NISAの年間拠出可能金額の夫婦2人分、240万円に達するまでは一般NISA枠を使用した方が良いと考えています。
また、iDeCoは60歳まで受け取れず、多くの人にとってジュニアNISA以上に資金拘束があるものの、掛け金が全額所得控除になるNISAには無いメリットがあります。
「小規模企業共済等掛金控除」として課税所得から差し引かれ、翌年の所得税や住民税が少なくなります。
減税で今の生活の節約しつつ将来の老後に備えられることから、私は一般NISAやジュニアNISAよりもiDeCoを優先したい考えです。
シラタキ家においては
- iDeCo:25年後から使う老後資金 ⇒最優先
- 一般NISA:25年以内に使う教育費や生活を彩るためのまとまった支出+25年後に使う老後資金の上乗せ ⇒iDeCoの次に優先
- ジュニアNISA:15年後に使う(子供の大学進学や留学資金)に上乗せ ⇒最も優先度が低い
という優先順位付けです。
ジュニアNISAの口座開設の流れ【楽天証券編】
まずはジュニアNISAを開設したい金融機関を探します。
シラタキ家では、口座管理のしやすさから夫婦の一般NISAやiDeCoでも利用している「楽天証券」にしました。
楽天証券のジュニアNISA取り扱い商品は、一般NISAと同様に、商品ラインナップが豊富です。
実体験をもとに楽天証券でのジュニアNISA口座開設の流れを紹介します。
楽天証券のWEBサイトからジュニアNISA口座開設の申し込み
まず父親または母親が楽天証券に口座を開設していない場合は、先に父親または母親が楽天証券に口座を開設していることが条件となります。

両親がNISAを利用していなくて、まずは子どものジュニアNISAを利用してみたいという家庭はレアケースかと思いますが、もし口座を保有していない場合は、楽天証券に口座開設をしましょう。
また、ジュニアNISA口座の開設には、未成年口座も必要となります。
ジュニアNISA口座と同時に口座開設の申込みが可能です。

ジュニアNISAを利用する以外に、わざわざ子どもの証券口座を開設する必要性は稀だと思います。私は、ジュニアNISA口座+未成年口座のセットで口座開設を申し込みました。
未成年口座開設申込書の記入
- 特定口座(課税口座)の開設申し込み
- ジュニアNISA口座の開設申し込み
父親、母親両名の署名が必要です。

ママに内緒でこっそりジュニアNISA口座開設ということはできません笑
マイナンバー通知届出書の記入
- 子供のマイナンバー通知カードの「個人番号」の記入
- 子供のマイナンバー通知カードのコピー貼り付け
住民票の写し(コピー可)の発行
親子の「続柄」の記載がある、発行6ヶ月以内の住民票の写しが必要です。
役所やコンビニで住民票の写しを発行しましょう。
最寄りのコンビニで、子供のマイナンバー通知カードのコピーと合わせて住民票の写しも発行するのが効率的かもしれません。
親(登録親権者)の本人確認書類の準備
運転免許証や健康保険証、マイナンバーカード等、親の本人確認書類のコピーが必要です。
こちらも、コンビニに行った際に合わせてコピーしておくと時短になります。
必要書類をまとめてポスト投函
必要書類を返信用封筒に入れてポストに投函すると申し込み完了です。
数日後に楽天証券からの受付メールが届きました。
さらに数日後にログインIDとパスワードが書かれた簡易書留が届きます。
もうさらに1週間後にジュニアNISA口座開設完了のメールが。
これでようやくジュニアNISA内での取引ができるようになりました。
楽天証券のWEBサイトで口座開設の申し込んだ後、ジュニアNISA口座開設まで約2~3週間程かかりました。
入金元となる金融機関口座の開設
ジュニアNISAの証券口座を開設すれば終わりと思いきや、子供本人名義の金融機関口座が必要です。
親名義の金融機関から証券会社の未成年口座へは入金することができないからです。
(子供本人名義の金融機関口座を介することになります)

シラタキ家の場合、娘の口座としてゆうちょ銀行に開設してたため、そのまま未成年口座への入金元として利用することにしました。
しかし、口座を持っているだけではネット入金サービスを利用できず、「ゆうちょダイレクト」の申し込みが必要でした。
タイムロスが発生したため、早めに申し込んでおけば良かったと、後で少し後悔しました。
ジュニアNISAで積み立てる銘柄・投資商品
各証券会社のランキング情報やクチコミを見てみると、配当や優待利回りが高めの日本企業の個別株や、アメリカの高配当株ETF、S&P500に連動したインデックスファンドが人気の印象です。
子供が成人を迎までの長期にわたって、配当金を非課税で得続けることを期待したものでしょう。
投資信託では下記銘柄をよく見かけました。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
シラタキ家では世界を投資対象としたアセットアロケーションを組んで積立投資しています。
つまり、株式、債券、リートなどを国内と海外ともに購入したアセット分散投資です。
尚、コモディティは有限資源であること、保有コストがかかることからアセットとして組み込んでいません。
娘は1歳。
娘が成人を迎える18歳までの長い投資期間です。
世界全体で見ると経済成長は続くと思うものの、どこが伸びてどこが鈍るのかは分からないわけで、それなら世界をまるっと投資対象にしちゃえという発想です。
着実に増えてくれていればそれで良し。
大き過ぎるリスクを取って投資による最大リターンを狙おうとはしません。
ジュニアNISAを検討し始めた頃、人気のバランスファンド「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」のバイ&ホールドを考えていました。

SNS上の投稿を見ると「オルカン」と書かれているのをよく見掛けたんですが、オールカントリーの略だったんですね笑
非課税で新規に投資できる期間は残り3年間。
その後の長い運用期間において、非課税枠内での積み立て(ノンセル)リバランスができなくなってしまうので、保有しているだけでファンド内でリバランスしてくれるバランスファンドを積み立ててみてはどうかと考えたからです。

しかし、いくらeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の信託報酬手数料が低いとは言え、株式のみのファンド。
当たり前ですが、債券やリートは含まれていません。
また、株式の地域別構成比を見ると、先進国株式の比率が大きく、国内株式と新興国株式の比率が低い印象を受けました。

私は、
- 日本と新興国の経済も将来を期待視していること
- 日本に住み続け日本円で生活することを想定していること
から、日本と新興国も先進国と同程度の比率で株式を保有したい考えです。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をベースに、単一アセットのファンドを組み合わせてアセットバランスを調整することも考えましたが、そうするくらいなら初めから単一アセットのファンドを組み合わせて、自分でポートフォリオを組んでしまった方がシンプルと考えました。
非課税投資期間が終了した後の運用期間におけるリバランスは、私(親)の特定口座内でノンセルリバランスします。
特定口座では課税されてしまいますが、投資戦略を優先しました。
ジュニアNISAで積立投資を始めてみて
一般NISAの楽天証券と楽天銀行の連携によるほぼほったらかし積み立てと違って、ジュニアNISAは手間が掛かるなぁという印象を持ちました。
ジュニアNISA内での積立設定は、一般NISAと同じようにできます。
しかし、ジュニアNISA口座内へ買い付けるための資金を予め移動させておく必要があります。
年始にドンと80万円移動しておくとその手間は年1回で済むんですが、ドンとはいかない場合、都度、資金移動の手間が発生します。
シラタキ家の場合、
- 私の銀行口座(楽天銀行)から娘の銀行口座(ゆうちょ銀行)へ振込
- 娘の銀行口座(ゆうちょ銀行)から未成年証券口座(楽天証券)へ振込
- 未成年証券口座(楽天証券)からジュニアNISA口座(楽天証券)へ振替
といった行程が発生。
娘の銀行口座への振込までは月々の自動化ができるんですが、それ以降は手動です。
この手間を考えると、クレジットカード決済や銀行からの自動入金で投資信託を積立できる楽天証券の有難さを実感します。
ジュニアNISA廃止後に敢えて娘の証券口座内で新規に積み立てる必要はないかなぁと思っているので、残り3年間の手間ですけどね。
払い出し制限で躊躇していたジュニアNISAですが、廃止決定が背中を押してくれました。
残りの3年間、淡々と積み立てていきたいと思います。

はるままさんのブログでは「3つのNISA」制度のおさらいから、分かりやすくコンパクトにジュニアNISAについて紹介されています。
要点のおさらいにおすすめです。
前記通り、楽天証券にジュニアNISA口座を開設する場合は、まずは父親または母親が楽天証券に総合口座を開設している必要があります。
楽天証券公式サイト では、- 現在開催中の口座開設キャンペーン情報の確認
- 楽天証券のメリットのおさらい
ができます。

シラタキ家では夫婦揃って楽天証券に口座を開設。
NISAの非課税枠を使って老後や子供の進学に備えてコツコツ積み立てています。
楽天証券なら楽天カードのクレジット決済で投資信託の積立ができます。
もちろん、その積立分にも1%の楽天スーパーポイントが付与されます。
楽天カードをお持ちでなければ、楽天証券口座開設を機会に楽天カードも発行されてみてはいかがでしょう。
- 楽天カードのメリットの確認
- 現在開催中のキャンペーン情報の確認
ができます。

シラタキ家では夫婦ともに楽天カードで投資信託を積み立てています。
クレジット決済の積立上限50,000円で、毎月500ポイント。
夫婦合わせて毎月1,000ポイントの楽天スーパーポイントを獲得しています。
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