【体験談】企業型確定拠出年金からiDeCoへ資産移管

突然ハガキが、、何か手続きしなければいけないの?

ある日、自宅に「確定拠出年金の加入者資格喪失のお知らせ」というハガキが。。

前職で企業型確定拠出年金に加入していた人が、企業型確定拠出年金制度が無い企業へ転職した場合、企業型確定拠出年金の加入者資格を喪失するため、iDeCoへの資産移換の手続きが必要になります。

普段から投資に興味があり、確定拠出年金の運用も積極的にやってきた人にとっては移管の必要性や注意点を理解できると思うんですが、、これまで投資に全く興味を持たず運用してこなかった人にとっては、ピンと来ないのではないでしょうか。

転職先が企業型確定拠出年金を採用している場合は、人事が移管をサポートしてくれそうですが、採用していない場合にはサポートしてくれないんじゃないかと思います。
前職も「いついつ頃に企業型確定拠出年金の資格を喪失したハガキが届きますよ」という案内までで、あとは本人が自力でやってねという感じではないかと。
きっとこれが社会では当たり前なんでしょうけどね。。

私は会社分割で新会社へ移籍することになり、企業型確定拠出年金からiDeCoに資産を移管することになりました。
これまで転職歴はあったものの初めての経験でしたので、いろいろ戸惑い、調べました。
ようやく移管が完了した今、同じ境遇で困っている人がいるんじゃないかと思い、こちらの記事を書き残すことにしました。

私が学んだことと体験談が、同じ境遇で困っている人の何かの気付きになれれば嬉しいです。

私が考えるiDeCoの制度を活用することのメリット・デメリットについては、また別の記事で書こうと思っています。
そのため、こちらの記事ではあくまで「企業型確定拠出年金からiDeCoに資産を移管」することに絞ってまとめます。

【お断り】実際の手続きにおいては、ご自身の責任にて対応をお願いします。万一、私が書いている通りに進めて損害を被った場合、何ら責任を持てませんので了承の上お読みください。

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手続きの背景

【1】転職(退職)で前職の企業型確定拠出年金を脱退することになるため
【2】転職先に企業型確定拠出年金制度が無いため
【3】(【1】と【2】を受けて)前職の企業型確定拠出年金の資産をiDeCoへ移管する必要性が出てくるため

平たく言うと「転職で、退職する会社の年金制度を使えなくなります。
これまで貯めたお金を転職先の会社の年金制度に引き継ぎたいんだけど、引き継げないので、個人の年金制度に移してね」ということです。
もし、転職先に企業型確定拠出年金制度がある場合は、そちらへ移管することになります。
その場合は、先に書いた通り、転職先の人事がサポートしてくれると思います。

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手続きの目的

【1】企業型確定拠出年金からiDeCoへの資産移管
【2】(希望する場合)iDeCoでの掛け金の拠出

前記の「手続きの背景」に該当する全員が対象です。
「よく分からないからiDeCoやりたくない」は通用しません笑
移管した資産に加えてiDeCoで新たに掛け金を拠出する・しないに関係無く【1】iDeCoへの資産移管は重要です。

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企業型確定拠出年金からiDeCoへ移管する手順

【1】iDeCo口座を開設し資産を移管する運営管理機関(金融機関)を決める
【2】運営管理機関に申し込み資料を請求する
【3】運用方法を決める
移管する資産の商品配分を決める
┗新たに掛け金を拠出するかどうかを決める
 ┗A:資産を移管するだけで新たに掛け金は拠出しない(運用指図者になる)
 ┗B:新たに掛け金を拠出する(加入者になる)
   ┗掛け金の拠出区分を決める
    ┗A:毎月定額
    ┗B:月ごとに金額を指定
   ┗購入する商品配分を決める

以上は、自宅に届く「確定拠出年金の加入者資格喪失のお知らせ」のハガキが無くても進められます

ハガキが届いてからでも期限まで5~6ヶ月ほど猶予があるため、届くのを待ってからでも間に合うと思います

この後は、自宅に届く「確定拠出年金の加入者資格喪失のお知らせ」のハガキが無いと手続きを進められません。

【4】申し込み資料の必要事項を書く
【5】転職先に証明書を書いてもらい押印をもらう ※運用指図者希望時は不要
【6】転職先に書いてもらった情報を申し込み資料に転記する ※運用指図者希望時は不要
【7】必要書類を返信用封筒に入れて投函する
【8】iDeCo口座の開設完了、資産の移管完了を待つ

申し込み資料の必要事項は、ハガキが無くても9割は書けます!

とまぁ、書き並べただけでもいろいろ考えたり、手続きしたりしなければいけないことが分かります。

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手続きに必要な書類

主に以下の4点です。

【1】確定拠出年金の加入者資格喪失のお知らせ

何も手続きをしなくても自宅に届きます。
移管手続きに必要な「移管元(企業型確定拠出年金)の情報」が載っています。
届いたら捨てずに大切に保管しましょう。

私の場合、退職後、約1ヶ月後に届きました

【2】個人別管理資産移換依頼書

資料請求した運営管理機関より申し込み資料として自宅に届きます。
【1】確定拠出年金の加入者資格喪失のお知らせから「移管元(企業型確定拠出年金)の情報」を転記します(実施事業所/記録関連運営管理機関/資格喪失日)
2枚あるうち「事務処理センター用」「JIS&T用」ともに運営管理機関に提出(郵送)します。

資産を移管するだけで新たに掛け金は拠出しない「運用指図者」を希望する場合は、こちらの書類のみでOKです。

【3】事業所登録申請書兼第2号加入者に係る事業主の証明書

こちらも資料請求した運営管理機関より申し込み資料として自宅に届きます。
自分で記入が必要な箇所を埋めたら、残りの記入と押印を転職先の人事に依頼します
3枚あって、「事務処理センター用」「RK用」の2枚は「個人別管理資産移換依頼書」と合わせて運営管理機関に提出(郵送)します。「事業主控え」は転職先の会社が預かります。

私の場合は、人事に依頼した翌営業日に記入済み・押印済みの証明書を返してもらえました

【4】個人型年金加入申出書

「現在のお勤め先(事業所の情報)」を【3】の事業主の証明書から転記します。
[転記内容]
・登録事業所番号
・企業年金制度等の加入状況
・登録事業所名称

私の場合、「登録事業所番号」は会社側の記入が無かったため未記入のまま提出しました

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決めなければいけないもの

手続き資料にただ単に個人情報を記入して提出というわけではありません。
記入に際していろいろ考えて決めなければいけません。
面倒だと思う人もいるかもしれませんが投資について考える良い機会と捉えましょう。

【1】移管する運営機関

選ぶ際に大切にしたいのが①運営管理手数料と②商品ラインナップ。
個人的には、何もこだわりが無ければSBI証券や楽天証券などの、運営管理手数料が無料でかつ商品ラインナップも豊富なネット証券が良いと思います。

私は楽天証券にしました
楽天証券を含め、楽天経済圏を普段から活用していることも理由のひとつです

【2】移管する資産で購入する商品

移管で現金化した資産を、iDeCoでどの商品でまず保有する(購入する)かを決めます。
購入できる商品は元本確保型と投資信託(元本確保型以外)です。
元本保証型には定期預金や保険、投資信託には株式、債券、リート、バランス型などがあり、どの商品をどれだけの割合で購入するかを決めます。

移管する運営機関により商品ラインナップが異なるため、運営機関を決める上でも商品ラインナップは確認しておきたい重要事項です。

私は元本保証型の「定期預金」を全額購入しました
移管するのは、ある程度まとまった金額の資産でした
移管が初めてで実際いつ移管が終わって購入されるのか、投資信託を購入すると運悪く暴落に付き合うことにならないか心配だったためです

【3】移管した資産に加えて、新たに掛け金を拠出するかどうか

移管後に新たに掛け金を拠出する加入者、拠出しない(移管した資産を運用するだけの)運用指図者を選択しなければいけません。

私は「加入者(新たに掛け金を拠出する)」を選択しました
iDeCoの制度をフルに活用したいという考えからです

以下は【3】で「新たに掛け金を拠出する(加入者になる)」場合

【3-1】新たに拠出する金額を決める

最低金額は5,000円。1,000円単位で引き上げることができ、上限金額は転職先の企業年金制度で異なります。
会社に書いてもらう「事業主の証明書」のチャートで分かりますが、会社に事前に確認しておくとスマートです。

私は現職で上限金額の月額12,000円にしました

【3-2】毎月定額、または、月毎に金額指定か

月毎に金額指定は、例えばボーナス月は多く支払い、それ以外は少なく支払うこともできます。

私は毎月定額にしました

【3-3】給料天引きか、または、個人口座からの引き落としか

給料天引きを希望しても会社が対応していない場合があります。
その場合、個人口座からの引き落としになります。
給料天引きを希望する場合、事前に会社に確認しておくとスマートです。

私は個人口座からの引き落としにしました
後から知りましたが、私の会社は給料天引きを受け付けていませんでした

【3ー4】新たに掛け金を拠出して購入する運用商品

移管する資産と別途決めます。
混同しないようにしなければいけません。

私は株式、債券、リートをそれぞれ日本と海外(先進国と新興国)とで分散して購入することにしました

私がどういう考えで分散投資しているのか、参考している情報などについては、別の記事であらためて書こうと思っています。

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注意点・意識しておかなければいけないこと

【1】手続きは自分でしなければいけない

企業型確定拠出年金においては、会社の入社オリエンテーションで案内があったり、外部の講師を呼んで勉強会があったりなど、ある程度のサポートはあったかもしれませんが。。
iDeCoへの移管はサポート無しで、すべて自分自身で調べてやらなければいけないというケースも少なくないのではないでしょうか。

私の場合、会社分割による移籍で、全社員が移管の対象となったためか、人事が説明会を開いてくれることになりました

【2】企業型確定拠出年金で購入した商品は強制的に売却される

これはiDeCoだけでなく別の企業型確定拠出年金制度への移管時にもですが、これまで運用してきた資産は一度現金化されることになります。
タイミングによっては購入時よりも時価評価額が下がった状態で売却されることになるかも。

私の場合、購入時よりも時価評価額が上がった状態で売却できたためラッキーでした。移管前に定期貯金にスイッチングしておくのも手かも

【3】移管時と移管後も手数料が掛かる

移管時に一時金として、移管後も毎月手数料が発生し、移管する資産及び移管後の資産から差し引かれます。
毎月手数料が発生するのは企業型確定拠出年金と異なる点です。

▼移管時(一時金)
国民年金基金連合会:2,829円

▼移管後(毎月)
加入者と運用指図者とで発生する手数料が異なります。
また、移管先の運営機関によっては加えて運営管理手数料が発生する場合があります。

▽加入者
国民年金基金連合会:105円+信託銀行:66円+運営管理手数料=171円+α
▽運用指図者
信託銀行:66円+運営管理手数料=171円+α

保有する資産が定期貯金だけの場合、手数料負けすることも
それでも所得控除の恩恵がはるかに大きいので、手数料で躊躇することは無いと思います

【4】移管しなかったら余計な手数料がさらに掛かる

企業型確定拠出年金の加入者資格を喪失して6ヶ月以内にiDeCoへ移管しなかった場合、前職の企業型確定拠出年金の資産は国民年金基金連合会に自動移換されます。

以下の通り手数料が発生し、自動移管された資産から差し引かれます。

▼自動移管手数料(一時金)
特定運営管理機関:3,300円+国民年金基金連合会:1,048円=4,348円

▼自動移管後の管理手数料(毎月)
特定運営管理機関:自動移管後4ヶ月目以降52円

▼自動移管された資産をiDeCoへ移管する際の手数料(一時金)
特定運営管理機関:1,100円

一番避けたいのは、自動移管されて知らず知らずのうちに手数料が差し引かれ続けていることに後から気付くという事態。
非常に勿体無いので自動移管だけはマストで避けましょう。

忘れないうちに移管を済ませた方が良いと思います

【5】投資計画を見直さないといけない

企業型確定拠出年金から毎月拠出する限度額と商品ラインナップが変わります。
企業型確定拠出年金加入時に比べて拠出額が減ってしまうかもしれませんし、購入できていた商品を購入できなくなるかもしれません。

企業型確定拠出年金で積極的に運用していた人は、iDeCo移管後の投資計画を見直す必要性が出てくるでしょう。

私は企業型確定拠出年金のマッチング拠出を使用して55,000円を毎月拠出していました。iDeCoへの移管により、月の拠出限度額が12,000円に。老後資金の資産形成としてはパワー不足と感じたため、NISAで積み立てる資産の一部を老後資金へ充当することにしました

【6】加入が年末調整後で、かつ、年内の拠出が発生した場合、確定申告が必要になる

初回の拠出が「個人型年金加入申出書」を受理したタイミングに遡るらしく。。
会社員の場合、通常だと年末調整で所得控除されますが、加入後の小規模企業共済等掛金払込証明書の発行が年末調整に間に合わなかった場合、確定申告が必要になってきます。

これは私も盲点でした。「個人型年金加入確認通知書」を見て初めて知りました

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移管完了までの流れ(体験談)

最後に、筆者シラタキが移管手続きした時の実際の流れを時系列でご紹介します。

吹き出しは、その時の私の心境です

9月2日
会社分割に伴い新会社へ転籍

10月10日
日本レコード・キーピング・ネットワークより「確定拠出年金の加入資格喪失のお知らせ」のハガキが届く

前職の案内通り。早く拠出を再開したいからさっさと手続きを進めてしまおう

10月11日
会社に必要事項の記入と捺印を依頼する

10月14日
会社から必要事項の記入と捺印済みの書類を受け取る

移籍先の新会社が素早く対応してくれた!手続きの準備が整ったからさっさと出しちゃおう

10月15日
申込書類を投函

10月17日
楽天証券より「確定拠出年金の申込書類を受領」のメールが届く

11月中旬頃
前職の確定拠出年金金融機関から積立金の移管を促すハガキが届く

リマインドしてくれるのね

11月29日
JIS&Tより「iDeCo口座開設のお知らせ」の通知書が届く

11月30日
JIS&Tより「確定拠出年金『コールセンターパスワード』『インターネットパスワード』設定のお知らせ」のハガキが届く

12月4日
楽天証券より「確定拠出年金口座の移換手続完了」のメールが届く

12月4日
JIS&Tの管理画面でスイッチング

12月4日
楽天証券の管理画面で「掛金の配分が設定されていません」と表示されるので、
JIS&Tの管理画面で商品別配分設定をしようとすると「お客様の加入者番号では、このサービスをご利用いただけません。」という画面が出ることを確認

えっ?なんで?

12月7日
JIS&Tより「個人管理資産受換」の通知書が届く

12月7日
JIS&Tの管理画面で「運用指図者」となっていることを確認
楽天証券へ「加入者」で申し込んだはずなんだけど、、と問い合わせ
資産移管が終わっただけで、加入者としての審査は継続中で、審査が終わったらあらためて案内があるとのこと

そんなんどこにも書いてないから分かんないよー

12月12日
楽天証券の管理画面で「現在の保有資産の割合」「掛金額の配分状況」を、JIS&Tの管理画面で「拠出情報紹介」を確認

加入者になれたっぽい。案内は事後なのね

12月13日
JIS&Tより「拠出再開のお知らせ」の通知書が届く

12月13日
国民年金基金連合会より「個人型年金運用指図確認通知書」「個人型年金移管完了通知書」「個人型年金規約」「加入者・運用指図者の手引き」が届く

また運用指図者って、、知らない人はきっと混乱する

12月14日
国民年金基金連合会より「個人型年金加入確認通知書」「掛金納付及び引落としについてのお知らせ」が届く
前日に続いて「個人型年金規約」「加入者・運用指図者の手引き」も汗

送料や重複の冊子代が無駄~。節約してその分手数料引いて欲しい

12月19日
楽天証券より「確定拠出年金の加入手続き完了」のメールが届く

結局、移管手続き申し込みの投函が終わったら、加入手続きが完了するまで気にせず待った方が、余計な心配しなくて良いのね

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